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【ギア選びのウソホント】Vol.94 ウェッジだけは「バランス」を揃えなくてもいい?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

読者のみなさんが使用しているウェッジはアイアンセットのAWやSWですか? それとも単品ウェッジですか? 最近はFWやUTと同様に単品で購入される方が増えていると聞き、そのようなゴルファーからは「試打したときはうまくいったのに、コースだとダフリやトップで寄せられない」という話をよく聞きます。そんなゴルファーへの提言です。

人気の『ボーケイ SM9』と『ボーケイ フォージド』を例にとって考えてみます。『SM9』は『フォージド』よりも10gほど重いヘッドです。同じシャフトが挿さっている場合、ヘッドが軽い『フォージド』のほうが振り心地がよいはずです。逆に、『SM9』はクラブ全体が重いなと感じるかもしれません。それは重さとバランスが影響しています。

一般的にドライバーからPWまでのバランスはD1前後で揃えられていて、ヘッドの軽い『フォージド』はD1、重い『SM9』はD4くらいになります。フルショットをする場合は、どの番手も同じバランスのほうが振り感が合うので気持ちいいのですが、フルショットではないアプローチでは、バランスが軽いとヘッドが下りるポイントがわかりにくくなり、手元で合わせたくなるという弊害が生まれます。もしアプローチに悩んでいる場合は、ヘッドが軽いものよりも、あえてヘッドの思いウェッジを選んでみるのもアリかもしれませんよ。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より