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【マイギアを語ろう】植竹希望「球を曲げて攻めたいから“初速”よりも“食いつき感”を大事にしています」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回の語り手は、スウィング研究に余念がなく、弾道コントロールにこだわりを見せる植竹希望。クラブ選びも操作性が決め手になっている。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Tadashi Anezaki、代表撮影 THANKS/トータルゴルフフィットネス

植竹希望
うえたけのぞみ。1998年7月29日生まれ。東京都出身。今年のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝を果たす。PGAツアーマニアを自認し、日々スウィング研究に励んでいる。海外ツアーを目標にしている黄金世代のひとり

ボール初速より食いつき感を優先

「私は“真っすぐ”でコースを攻略していくタイプではなくて、ある程度“曲げて”コースを攻めていくタイプ」だと言う植竹希望。

「見た目が一番大事かな。振りやすそうな顔をしているのが好き。自分にとって振りやすいというのは、ドローやフェード、球の高低を打ち分けられそうな、自分で操作できそうな顔なんです」

見た目が大前提としてあって、次に球がフェースに食いつく感覚が大事な部分。

「今のクラブは初速が注目されていて、初速を速くするってことは、フェースで弾くような、球離れが早い感覚が出てくると思う。それはイコール、曲げにくいということ。そうなると、海外の男子プロはいいと思うけど、私にとっては少ししんどくなってしまうんです」

シャフトも、飛距離優先では選ばない。

「ドライバーは少し硬めでピンピンしているほうが好き。試合のときにスウィングリズムが速くなる癖があって、そのときに硬いシャフトであれば、ミスをしても右に行ってくれるから。アイアンのシャフトも硬め。ミスをするなら右手前に止まるように。単にハードにしているわけではありません」

食いつく感覚を重視しながら、大ケガになる左へのミスを徹底して避ける工夫だ。

ドライバー
「曲げて攻められる」信頼を寄せる1本

ヤマハ「RMX 120」

フェースに乗る感覚を重視しつつ、つかまりすぎのミスを防ぐために1ランク硬めのシャフトをチョイス

フェアウェイウッド
3Wは飛距離も魅力

ヤマハ「RMX」(15度、17度)
「今新たに試している3Wは10ヤードくらい飛ぶ。パー5で7割ほど2オンが狙えそう。曲げやすさを犠牲にしても、そこは魅力」

アイアン
「フェースに乗る」感覚ドンピシャでした

ウェッジ
グリーン周りは2本で攻略

ブチゴルフ「BUCHI VS200」(52度、58度)

「タメが強いのでヘッドが追いついてこないときがある。ヘッドが戻るのを感じながら振るために、カーボンシャフトも試している」

パター
しなりを感じて打つ! 優勝の立役者

植竹希望の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2022年7月号より

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