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【マイギアを語ろう】「ミスヒットでも初速が落ちない」カーボン効果にビックリ! ローリー・マキロイの14本

プロの道具へのこだわりを紹介する「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、マスターズ最終日にベストスコア「64」をマークし、自己最高の2位に入ったマキロイのセッティングをクローズアップ。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Blue Sky Photos、KJR

ローリー・マキロイ
1989年、北アイルランド生まれ。2007年にプロ転向し、9年に欧州ツアーで初優勝。メジャーを4度制し、キャリアグランドスラムまで残すはマスターズのみ。2度の年間王者にも輝く。米ツアー通算20勝

打点がズレても弾道はブレない

テーラーメイドの『SIM2』シリーズから、カーボンフェースの新モデル『ステルス プラス』にチェンジしたローリー・マキロイ。

試打の段階からデータをチェックしていたツアーレップのエイドリアンさんは、こう語る。

「カーボンフェースの最初の印象として、ローリーはボール初速が非常に速いと感じていたようで、とても喜んでいました。計測器のモニターでチェックすると、フェースセンターで打ったときと、少し外したときとでボールスピードは変わりませんでした。弾道も、計測データもローリーのベストショットと同じまま。これにはローリーも驚いていましたね」

飛距離自体は前モデルと大きく変わらなかったが、直進性が非常に高くなり、持ち球であるハイドローもイメージどおりに、落ち着いた弾道を描けたという。

「オーガスタナショナルのドライビングレンジで計測してみると、ボール初速が84.5m/s、キャリー330ヤードの数値をマークしていた。それにスピンも2000〜2400回転と適正。打ち出し角もいいし、理想的な数値でした」

マキロイ自身、緊張感が高まってきた場面でも、これならボールを曲げずに自信を持って打っていける、と語っているという。

ドライバー
オーガスタでキャリー330Y連発!

テーラーメイド「ステルス プラス」

ソールのウェートはニュートラルだが、可変ホーゼルでロフトを立ててフェースをオープンにセットしている

前モデルから一新、ウッド類とUT扱いの3番アイアンのシャフトをフジクラ『ベンタスブラック』で統一した

フェアウェイウッド
FWは2本ともステルス プラス

テーラーメイド「ステルス プラス」
ドライバーのシャフトが60グラム台に対し、3Wは80グラム台、5Wは90グラム台と徐々に重くして調整している

アイアン
年間王者を獲ったクラブはそう簡単には手放せない

ウェッジ
意外とやさしいハイバウンスを使用

テーラーメイド「ミルドグラインド3 HB」

バウンス角は12度。雨続きでぬかるんだライからでもフェースとの摩擦が得られて、スピンもよく入るという

パター
スタッツを引き上げてくれる手放せない1本

ローリー・マキロイの14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2022年6月号より

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