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【マイギアを語ろう】ヘッドスピードUPでバランスをD2からC9に。勝みなみの14本

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回話を聞くのは、トレーニングの成果で飛距離アップに成功した勝みなみ。それに伴い、クラブのスペックも変化し続けているという。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Shinji Osawa、代表撮影 THANKS/茨城GC

勝みなみ
1998年7月1日生まれ。アマ時代にツアー最年少優勝を挙げ、17年にプロテスト合格。翌年プロ初優勝を達成。20-21シーズンには日本女子オープンでメジャー初制覇。ドライビングディスタンスは254.3ヤードで2位

体の変化に合わせてスペック変更

「ヘッドスピードがかなり上がって、ヘッドが全然戻ってこない感覚になったんです。だからヘッドが軽く感じられるように、バランスを調整しました」

オフのトレーニングなど、筋力アップの成果で飛距離アップした勝みなみ。体のキレが良くなり、ドライバーのヘッドが振り遅れる感覚になったようだ。

「体が変化することはすごくいいことだと思うし、そうしなければいけないと思うんですが、それに合わせてクラブも日々調整していかないと、最終的に結果には結びつかないと思っています。

ドライバーのバランスをD2からC9に下げました。シャフトも替えましたが、ずっと三菱ケミカルです。手元が軟らかいものがマストで、先端部は動いてほしくない」

この調整で、持ち球のドローが安定したという。

「アイアンも、気持ちよく振ったら軽いドローが出てくれるクラブがいい。前はマッスルバックを使っていたんですが、『ZX7』はそれよりも小さく見えるのが好きな点です。スウィングで調整しなくても思った通りの弾道が出てくれるので、とても気に入っています」

ドライバー
C9バランスでヘッドを軽く

スリクソン「ZX7」

ヘッドを5グラム以上軽くして、振り遅れ感を解消。またトップラインのトウ側を白く塗って“逃げ顔”にすることで、しっかり叩けるようになった

アマチュアのときからずっと三菱ケミカルの
シャフトに信頼を置いている

フェアウェイウッド
とにかく飛んでほしい3W真っすぐ飛んでほしい5W

スリクソン「ZXフェアウェイウッド」
3Wはパー5の2オン用に、上がりやすくて飛ぶもの。5Wはなるべくつかまって右にブレないものがいい

ユーティリティ
メインは4I、たま~に4UT

4UTと4Iのどちらかを抜く。コースによっては両方入れて3Wを抜くことも。「なるべく4Iを入れたいです」

アイアン
シャープな形で抜け感が抜群

スリクソン「ZX7&ZX5」
「5番から上は『ZX5』を入れています。昔は5番も『ZX7』でしたが、6番と5番のキャリーの差があまりなかった。だから5番から『5』にしたんです」

ウェッジ
グリーン周りは54・58。60度の投入も検討中

クリーブランド「RTX ZIPCORE」
去年は『NSプロ 950GH』を入れていたけど、今年から『1050GH』に。少し重くしました

パター
打感はあまり感じたくない!

オデッセイ「TRI HOT 5K ONE」

ずっとピンタイプ。マレット型も試したけど、大事な場面で引っかけとか出てやめました

勝みなみの14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より

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