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【ギア選びのウソホント】Vol.76「ボールにちょっと傷がついたぐらいなら、交換しなくて大丈夫?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

ディンプルは、あるメーカーではどのモデルでも共通で、また別のメーカーでは販売しているすべてのモデルで違うといいます。つまりそれほど各社はディンプルにこだわりがあるのです。ではディンプルがないとボールはどうなるでしょうか?

そもそもボールは、インパクトの衝撃を「推進力」とし、空中を進む物体に働く「揚力」によって高々と飛んでいきます。そして「重力」や「抗力」(空気抵抗)に負けてボールは落ちます。ディンプルには「揚力」を上げ、「抗力」を抑える効果があるので、ディンプルがあることで滞空時間が長くなり、より遠くまで飛ぶことが可能になるのです。卓球のボールのように表面がツルツルだと、思い切り投げてもボールはすぐに失速してしまいます。

では、ここで質問です。あなたは傷がついたり、ディンプルがすり減ったりしたボールを使用することはないでしょうか? おそらく「ちょっとくらいなら大丈夫」「ボール代だってバカにならない」という気持ちから使ったことはあると思います。しかし、ディンプルは緻密な計算のもと形状や数を考えているので、すり減ったり傷があったりすると性能を正しく発揮することはできません。傷がついたら次のホールで新品と交換する。これが大事ですよ。

こんなボールなら交換は必須です

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月1日号より