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ボール1ダース3万円!? “プロ仕様”のプロV1「レフトドット」ってそんなに凄いの?

商品の価格は、製造原価だけでなく、需要と供給のバランスによって決まるというが、定価49.99ドル(1ダース)のタイトリスト・プロV1が6倍の300ドルになるのであれば、もはやこれはニュースと言えよう。

『プロV1 レフトドット』(・Pro V1)は、ProV1というロゴの左にドット(点)が入る、通常モデルとは異なった仕様のボール。ご存じのとおり、プロV1は米国ツアーで最も使用されているといわれるが、この“レフトドット”は、「毎週6名から12名のプロが使用している」(タイトリストゴルフボールマーケティング部門副社長)そうで、プロやトップアマのために開発され、「非常に限られた数量」が販売される、いわばスペシャルモデルというわけだ。

2016年の「全英オープン」では、H・ステンソンがこのボールを使用して優勝し、最近ではT・フィナウが「ザ・ノーザントラスト」で勝利。P・リードやJ・ローズもこのボールで優勝を手にしているという。

通常のプロV1と比べるとレフトドットは打ち出し角が低く、スピン量が少ない。スリーピース構造であることやフィーリングは変わらないそうだが、コアの大きさと層の厚さを調整し、ディンプルを深くしているという。

レフトドットの最新バージョンは、9月1日にオフィシャルサイトと一部のプロショップで売りに出されたが、米国オークションサイト「eBay」で見ると、販売直後に100ドル強で売りに出され、最近では300ドルに達する勢いだ。さらに日本のオークションサイトを覗いてみると、なんと1ダース4万5000円以上の値が付いていた。送料を入れれば5万円近い値段。ボール1個約4000円。ロストを気にするアベレージゴルファーには、無縁のゴルフボールということか。

スピン量はドライバーで200~300rpmほど変わるという

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月7日号より

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