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【プロスペック】変えたのはスウィングだけじゃない! 47.5インチに7W、キャビティアイアン。石川遼の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ツアー通算17勝、2年ぶりの優勝を狙う石川遼のセッティングに注目。

石川遼

いしかわりょう。1991年生まれ、埼玉県出身。15歳でレギュラーツアーを優勝し、最年少優勝記録を持つ。国内ツアー通算17勝。昨年からスウィング改造に取り組んでいる

目下スウィング改造の真っ只中の石川遼。本人いわくゴールはまだ先とのことだが、それでも徐々に成績も出始めて良い方向に向かっていることは間違いない。

石川のドライバーを見るとヘッド後方のウェートがすべて取り除かれているが、これに関してクラブ担当の島田氏に話を聞いた。

「シャフトを47.5インチにしているので、ヘッドに重さがあるとどうしてもバランスが出すぎてしまいます。それで重量調整のために鉛を外しています」

単純に、長尺にすれば飛距離アップが見込めるが、どうしてもバランスが重くなり、他のクラブとの整合性が取れなくなる。ヘッドの軽量化は単にドライバー単体でみた振りやすさだけでなく、セッティング全体の流れも考慮してのものだ。

アイアンに関しても石川は新しいアプローチを試みている。

「シャウフェレやラームが使っているのと同じキャビティタイプのモデルを使い始めました。ずっと気になっていたアイアンで、セガサミーの練習日に試して即投入しました」

2018年の年末からマッスルバックを使用していた石川だが、30歳を目前にキャビティバックに回帰。クラブもスウィングも新たに、次なるステージへと歩みを進めていく。

PGAツアーでの経験や夏の深いラフへの対応を考え、高さでグリーンに止めるために7番ウッドを投入。5番ウッドは以前使っていた2番アイアンと同じキャリーが出るように調整されている

ここ数年マッスルバックを使用してきた石川だが、キャビティタイプの「APEX TCB」にチェンジ。もともと曲げることが得意な石川が、曲がりにくいタイプを選択したことの意味は大きい

ロフトは48、52、56、59度の4本。最もこだわりが詰まっているのは59度で、通常よりも溝と溝の間隔が狭くなっている

石川遼の14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月21日号より

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