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PWに対してAWが飛ばない! その原因は、スウィングよりもウェッジの構造にあった?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

ひと言にウェッジといっても「ピッチング(PW)」や「アプローチ(AW)」、「サンド(SW)」とさまざまありますが、今回は「AW」についてのお話です。

アイアンのストロングロフト化が進み、アイアンセットのPWは45度前後が多いように思います。そしてSWとの間を埋めるクラブとして、9IとPWのロフト差と同じ間隔で、AWに50~52度を選択するゴルファーは多いでしょう。しかし、フルショットで9Iが130Y、PWが120Yなのに、AWが100Yも飛ばないという思いをしたことはありませんか? そういった悩みを持つゴルファーの多くは、アイアンはキャビティ構造や中空構造のモデルを使用する一方で、AWはマッスルバック的な形状のものを使用しているのではないでしょうか。そうした形状のAWはネック長が長く、ややヒール寄りに重心があり、なおかつ高重心設計のモデルが多いです。そのおかげで、打点が芯より低い位置になりやすく、スピンがかかりやすいというメリットがあります。しかしそのメリットが、逆に飛距離を落とす原因にもなっているのです。

そんな悩みを改善するために、3~4年前から各メーカーが低重心のウェッジを開発してきました。具体的な中身はまた次回!

ウェッジにも1W並みに技術革新の波が来ているのです


堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」


週刊ゴルフダイジェスト2021年5月4日号より