【ギア選びのウソホント】Vol.222「UTを選ぶ際には“重心特性”に注目しましょう」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 先日、HS40m/s前後の男性アマチュアの生徒さんから「もっとHSを上げて、飛距離を伸ばしたいのですが」という相談を受けました。もちろん、スウィングを磨いたり、トレーニングをして……
自分に合ったUTを選ぶ際、ヘッドの“重心特性”も大切なポイントです。先日、タイトリスト「GT」シリーズのUTの試打をしてきましたが、各モデルの重心深度の深さが入射角に大きく影響することを改めて感じました。重心深度が浅めの「GT3」の入射角は上から3度、「GT2」は上から2.5度、重心深度が深い「GT1」は入射角が0度か上から1度といった計測データに。スウィングは何ひとつ変えているつもりはなかったのですが、重心深度が深くなるにつれ、入射角が自然にシャローになっていくという結果になりました。
また、「GT2」や「GT3」もそうですが、キャロウェイの「ELYTE」などのようにヘッドのトウ側とヒール側のウェイトを調整することができるUTも出てきました。トウとヒールの重量で『ヘッド左右慣性モーメント』が大きくなることによって、オフセンターヒットに強くなることも期待できますし、重心距離の長さを変化させることで、ボールのつかまりなどの“コントロール性”を自分のスウィングに合わせることが可能になると思います。
地べたから打って、グリーンの面を狙っていくという重要な役割を持つUTだからこそ、各モデルの重心特性を考慮して、自分に合うものを見つけることが肝心になってくるのです。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年3月11日号より