【ギア選びのウソホント】Vol.221「打ち出し角を上げる工夫を」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 冬ゴルフの「強い風」はショートゲームに大きく影響します。クラブを振るスピードが速くないので、飛んでいくボールのエネルギーも小さい。たとえば、ピンまで30Yくらいの距離を5……
先日、HS40m/s前後の男性アマチュアの生徒さんから「もっとHSを上げて、飛距離を伸ばしたいのですが」という相談を受けました。もちろん、スウィングを磨いたり、トレーニングをしてHSを上げる努力も大切なのですが、飛距離アップのために私がおすすめしたいのは、もっと「打ち出し角」を高くすること。
HSが速くて、ボール初速が60m/sを超えるようなゴルファーでしたら、バックスピンの量が多すぎると飛距離に影響を及ぼします。HSが40m/s前後ということは、どんなにミート率がよくてもボール初速は60m/s未満ということが多いでしょう。「高打ち出し・低スピンが飛ばせる弾道」と常識のように言われていますが、HS40m/s前後でボール初速が60m/s未満という人には、実はスピン量の多い、少ないはさほど影響しません。弾道計測のデータを取ってみると、打ち出し角を上げる、高くすることでキャリーが出て、飛距離を伸ばすことができるのです。
HS40m/s前後の人でしたら、13度以上の打ち出し角は欲しいところ。そのためには、ロフト角が大きめのクラブを選びたい。その生徒さんには、「ロフト12度のドライバーを試して、飛距離を伸ばすのも手だと思いますよ」とアドバイスしました。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2024年2月25日・3月4日合併号より