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【ギア選びのウソホント】Vol.220「ショートゲームこそ風対策が重要!」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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  • 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 冬のゴルフで厄介なのが「強い風」。風対策として、少々打ち方の工夫をしたいところです。たとえば林間コースのティーショットでは、木の高さより上にはボールを行かせたくな……

冬ゴルフの「強い風」はショートゲームに大きく影響します。クラブを振るスピードが速くないので、飛んでいくボールのエネルギーも小さい。たとえば、ピンまで30Yくらいの距離を56度のウェッジで、普通にアプローチした場合、4000回転程度のスピン量になると思います。夏場でしたら、柔らかく上がってピンに寄っていくようなナイスアプローチですが、冬場の強い風の中では、逆に“風に翻弄される”弱い球になりやすい。風の影響を受けやすく、距離感を出していくのが難しくなります。だからこそ、52度やPWといった少しロフトの立った番手のピッチ&ランで低めにラインを出していくようなアプローチが風の中では有効になってくるのです。

また、パッティングでも注意が必要です。グリーン上では、風に負けまいと誰しも体をかがめて“低め”の構えになるもの。“低め”の小さな構えだと、ブレード型パターの「トウフロー(フェースの開閉)」の動きは使いづらい。体をかがめた“低め”の構えには、ヘッドを「真っすぐ動かす」マレット型のパターのほうが合っています。『マレット型パターを短く握って低く構える』ということも“風対策”のひとつの手だと思います。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年2月18日号より