【ギア選びのウソホント】Vol.219「風が強い日のゴルフの工夫」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! https://my-golfdigest.jp/gear/p174449 前回のお話はこちら 冬ゴルフでは苦い思い出があります。10年以上前の話になりますが、12月に行われたシニアツアーの予選会でのこと……
冬のゴルフで厄介なのが「強い風」。風対策として、少々打ち方の工夫をしたいところです。たとえば林間コースのティーショットでは、木の高さより上にはボールを行かせたくない。木の上では、自分が立っている場所では感じない思いがけない風が吹いていることがありますから。そのために、ドライバーの場合、フェース面のやや下めでボールをヒットする意識を持ってみましょう。スピン量はやや増えますが、低い弾道になるので、風の影響を受けにくくなるはずです。
風がアゲンストのなかでのアイアンショットは、当たり前ですが、まず1~2クラブ上げた番手をチョイス。ミート率を上げるために、半インチ短く握って、アドレスでのボール位置をふだんより半個分くらい中(右)に入れてセット。ボールを高く上げずに、抑えの利いたラインを出すショットを打つための準備をセットアップで作っていきます。
また、特に注意したいのが、実はショートゲーム。体やクラブを大きく使って打つわけではないので、飛んでいくボールのエネルギーも決して大きくない。フワッと上げるようなアプローチは、非常に風の影響を受けやすいのです。グリーン周りで普段56度のウェッジを使っている方は、52度やPWで低めのピッチ&ランを心掛けることが風対策として有効だと思います。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年2月11日号より