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【ゴルフせんとや生まれけむ】菊地康雄「イタリアのゴルフ場で出ちゃいました」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、コメンテーターの菊地康雄氏。

GSTVという宝石専門チャンネルの「ジュエリーライフ11」や「麗しの宝石ショッピング」などの番組にジュエリーコメンテーターとして出演しております。専門はイタリアンジュエリー。番組のホームページで「趣味、ゴルフ。マイブーム、ゴルフ」と書いているので取材に来てくださったんですね。でも、友達に「なんでお前が出るんだ」と言われそう(笑)。なにしろ周囲にゴルフ好きが多いんです。まず始めたきっかけも同級生たち。小学校から高校まで同じ学校の友達でゴルフのグループがあって誘われたんです。私は38歳からなのでかなり遅いほう。友達はみんなうまいから、当時、東雲にあった練習場で毎晩、打って打って打ちまくりました。


ほんとうに手に血がにじむほどの努力ののち、ついにデビュー戦。友達は15人のグループでしたが、私のデビュー戦にあたり、腕前が13、14、15番目という面々が来てくれました(笑)。こちらは血がにじむ練習をしてきたので、意気揚々と向かったんですがコテンパン。私は昔からとにかく“球扱い”がヘタ。サッカーでも野球でも、とにかくボールが絡むとダメなんです(笑)。同級生にはモデルの田中カールがいます。老舗のモデル事務所「インディゴ」の社長でもある彼は昔から球扱いがうまい。もちろんゴルフも上手で楽しいから彼としょっちゅう回ってます。ついワイワイしすぎて反省することもありますが……。

ベストスコアは「78」。40代前半で2回、プライベートラウンドで立て続けに出ました。「おっ」と思ったら、その後90台に戻ったりしてゴルフは難しいですねえ。そうそう、ジュエリー業界で東京VS甲府のライダーカップというのもやっていたんですよ。甲府は日本のジュエリー産業の総本山なんですが、ゴルフの猛者も多いんです。そのライダーカップで栄えある東京代表メンバーに選ばれて、前半「36」で勝利に貢献しました。甲府チームから「そんなにうまいと聞いてない」なんて言われたんですけど、後半は47か48か叩いて帳尻を合わせました(笑)。

ホールインワンは2回、イタリアのビチェンザと千葉で出ました。若いころパリで暮らしたこともあり、現在は仕事でイタリア滞在も多いんですが、フランスやイタリアのゴルフ場は日本と全然違うんです。数は日本が圧倒的に多いですが、イタリアのコースだと、もともとメディチ家のハンティング用の敷地をゴルフ場に転換していたりとかで、スケールがもうなんだか……。クラブハウスがほんとうのお城だったり(笑)。回っている人もゆったりしていて、すっごく大きな犬、アフガンハウンドを連れてラウンドしていたりするから驚きますよ。で、そこで出たんです。お化けじゃなくてホールインワン。9番ホールでハウスの人たちが見守っているなか。その日は王様気分を堪能しました。イタリアではホールインワンでおごる習慣がないのが助かりました(笑)。千葉のエースではキャディ付きプレーだったので無事に保険も下りましたよ。

最近はエンジョイ感が強まっていましたが、何とかシングル入りしたい! これ、諦めていません。

菊地康雄

きくちやすお。1959年東京都生まれ。ジュエリー番組でのわかりやすい解説、明るいキャラクターでコメンテーターとして大人気。趣味はゴルフで、特技はテーブルマジックとフランス語、オペラのカラオケ

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より