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【ゴルフせんとや生まれけむ】生瀬陽子<後編>「ヨガとゴルフ、共通点が多いんです」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き、モデルやヨガセラピストとして活躍する生瀬陽子氏

前回のお話はこちら

18歳からモデルの仕事を続けて30年余り。なんといってもカラダが資本ですからメンテナンスやトレーニングは欠かせません。いろいろ試したなかで、一番しっくりきたのがヨガでした。ヨガにはゴルフに通じる部分も多いんです。基本的なポーズで骨盤を立てる、股関節の柔軟性を高める、姿勢やバランスを整えるといったことが可能になりますし、硬くなってしまいがちな肋骨や仙骨周りをほぐして副交感神経の働きを高め、脳のリラックス状態を作ることもできるようになるんです。また、緊張する場面やストレスのかかる場面では呼吸が浅く交感神経が活発になっていることが多いのですが、正しい腹式呼吸を体に覚え込ませることで、これもコントロールできるようになります。


もちろんピラティスにもゴルフへの効果は多く、教本に必ず載っている3大原則「ピラティスのABC」、(1)アライメント(骨や関節を本来あるべき位置に戻すこと)、(2)ブリージング(呼吸)、(3)コア(体幹)コントロールはゴルファーにそのまま当てはまります。そしてこれらを行う際は「人と比べない。自分のやっていることだけに集中する」という意識が必要。「みんながあんなにできているのに自分だけ」と思わない。周囲に向きがちな意識を内側に向け、自分自身を見つめましょうという意味で、これもまたゴルフに通じることだと思います。

10年ほど前、一念発起して、ヨガを人に教える資格を取得しました。もともと心理学にも興味があったので、心身の不調やストレスの緩和などに対してもサポートできるヨガセラピストという資格です。そして昨年は医療補助としてのヨガとピラティスについて学び直したいと、またまた一念発起、メディカルヨガとメディカルピラティスのインストラクターの資格を取得。都内に開いた教室には100人を超える生徒さんに来ていただいていますが、ここで指導しているのは “優しいヨガ”。骨盤調整や股関節ほぐし、腸活、疲労回復など、体が硬い人や運動を普段していない人でも気軽に始められるプログラムを組みます。

最近は肋骨を締めるヨガに力を入れていて、肋骨の周りの筋肉をほぐして締めることで4センチほどのウエストサイズダウンも可能です。筋肉が凝り固まって肋骨が広がった状態が続くと、呼吸が浅くなり、代謝が低下したり疲れやすくなったりするんです。肋間筋は呼吸筋ですので、呼吸を深めることで気持ちを静め集中力を高めるのにも役立ちます。ゴルフはここぞという時のパットなどメンタルが大きく影響するスポーツなので、こういったヨガの精神を生かせることがあるのではないかと思っています。また、何かのカタチで発信できたら嬉しいです。 

では最後にお役立ちをもうひとつ、現役モデルから日焼け防止のコツを。ラウンド中はスティックタイプの日焼け止めがおすすめ。持ち歩きに便利で手を汚さず、片手で塗り直せます。忘れがちな耳にもしっかり塗りましょう。そしてシャツの袖口やショートパンツの裾のあたりも入念に。日焼け跡がくっきり残るのを防げますよ。

生瀬陽子

1972年、大阪市生まれ。CanCam、JJ、CLASSY.などのファッション誌のモデルを務め、97年に俳優の生瀬勝久氏と結婚。出産を経て現在はモデル、ヨガセラピストとして活動中。ヨガ教室yo-co.yoga主宰。ベストスコア105

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月9日号より