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【只今コージ中!】Vol.83 走りヨシ! スタイル質感十二分! ホンダ「シビック」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第83回はホンダ「シビック」の実力をチェック!

PHOTO/Takaaki Miura MODEL/Mao Suzuki(GOLULU) THANKS/カメリアヒルズCC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

80~90年代、一世を風靡したホンダ・シビック! 同社の原点とも呼べる欧風コンパクトハッチバックでリアがスパッと切り落とされた独自スタイルが自慢。なにより走りはキビキビ楽しくスポーツカー顔負けという、当時のセダンにない魅力を備えた新世代ファミリーカーでした。

その後、シビックはセダンボディを追加するなどバリエーションを増やしつつサイズ拡大。海外に進出し、特に北米や中国ではベストセラーモデルに。かたや日本ではシビックより小さなフィットや大容量ミニバンのステップワゴンがファミリーカーとして台頭。シビックは一時日本市場から撤退するほどでした。


しかし、先代10代目から国内復活し、昨年11代目として登場したのが今回の新型シビック。サイズは全長4.55m×全幅1.8mと大型化。かつてのBMW3シリーズにも近いですが実は絶妙。なぜなら最新輸入プレミアムセダンは全幅1.8m超えが当たり前。最新シビックは逆に扱いやすい貴重なハッチバックなのです。

特筆すべきはパワートレインで、現在は1.5リッター直4ダウンサイジングターボと2リッターエンジンベースのハイブリッドが選べ、今回借りた前者はパワー&トルクが182ps&240Nmと十分。

しかもこの走りが予想以上に楽しい。ボディはアルミ材や高張力鋼板を多用。剛性感大幅アップでハンドリングはシャープだし、ギアボックスは滑らかなCVTのほかに、ホンダがシフトフィーリングをこだわり抜いた6MTも選択可。買った人の約3割がこちらだといいます。

インテリアも独特のメッシュ風金属マテリアルやソフトパッドで覆われて上質。

いまどきのデジタル性能も自慢で最新のホンダコネクトや9インチの大画面ディスプレーを装備。スマホをキーとして使うデジタルキー機能や車内Wi-Fi、アルソック駆けつけサービスも搭載。

肝心のゴルフ性能ですがバッグ積載は最大2本。ミニバンには負けるし、広々感もほどほどですが、走りの良さとスタイルの良さが気に入ったら買い。特に子どもが小さく、価格の張る輸入車も大変だし、かといって軽もなぁ……というアラフィフ世代には意外にピッタリでは。

価格が300万円を切るとより良いですが、かつてのシビック世代が最新型に乗って夫婦でゴルフに。これは十分アリなのでは? と。

(左)キャディバッグは2本積載可能。3人で行く場合は、リアシートの片側を倒して3本積もう/(右上)メッシュ風金属マテリアルやソフトパッドで覆われたインテリアは上質。9インチの大画面ディスプレーも装備/(右下)独特なフロントグリルと、シンプルなヘッドランプの組み合わせが懐かしさと新しさを生んでいる


ホンダ

シビック ハッチバック EX

全長×全幅×全高/4550×1800×1415mm
メーカー希望小売価格/360万300円~

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より