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【キミこそ王子だ】Vol.255 高校1年の中国アマチャンプは最先端スウィングの持ち主

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は岡山県出身、岡山県作陽高校の髙田圭一郎くん。高校1年生ながら「中国ジュニアゴルフ選手権」を制した逸材だ。

今回の王子候補
髙田圭一郎くん

●主な戦歴/2021中国ジュニア選手権優勝 ●ベストスコア/66(大利根CC) ●練習/毎日2時間160球 ●トレーニング/毎日腕周りの筋トレ&体幹


髙田圭一郎くんに会いに、武市一行が訪れたのは岡山県作陽高校がよく利用しているという練習場。そこは池に向かって打つスタイルで、奥行きはなんと400ヤード以上! ネットで囲われた練習場と違い、とても開放感がある。

「ボクの出身地、岐阜も長閑だけど、ここも負けないくらいだね~」とリラックスモードの武市。

しかし、圭一郎くんのスウィングを見ると一気に目が覚めた。

「いやいやいやビックリ! ものすごく最先端のスウィングだね。周囲ののんびりした雰囲気とのギャップがすごい(笑)。PGAツアーの選手みたいだよ」

父親のすすめで3歳からゴルフを始めてから、ほぼ自己流で身に付けたスウィングとのことだ。特徴を一言で表すと「インパクトゾーンが長いスウィング」と武市。圭一郎くん自身はドライバーが得意というが、武市評はちょっと違う。

「もちろん、ドライバーもよく飛ぶし素晴らしいけど、ボクは彼の武器はアイアンだと思う。なぜなら、精度がハンパないから!」とのこと。くわしく説明してもらうと、

「まず、アドレスで右サイドを低く構える。次にフォワードプレスの動きがあって、少しシャットにバックスウィングする。もう、この時点でハンドファーストに当てる準備が整っているよね。で、さらにダウンスウィングでは腰の回転や腕力ではなく、右わき腹を縮めてクラブを下ろしてくるのが特徴。つまり、アドレスから終始、右サイドが低い。ここが彼のスウィングの肝。手もコネたりせず、ボールを押す状態のままだから、インパクト前後のフェースがスクエア。本当に曲がらないスウィングだと思う。いやはや、おみそれいたしました」

と高校1年で「中国ジュニア」を優勝した実力に感心しきりの武市。

絶好調の圭一郎くんは今年「日本アマ」にも出場し、ベストスコア(66)も更新している。

「日本アマでベスト更新なんてすごいね。コースはどこだったの?」

「あ~。えっと……」

「え! それ、忘れるか(笑)」

「いや、忘れたわけではなく……どこでしたっけ」

正解は大利根カントリークラブ。

「圭一郎くん、ひょうひょうとしていておもしろい。性格とスウィングのギャップがいい!」

「そうですか?」

「ちなみに、ここの練習場は、池に向かって打つから、軽量の“浮くボール”でしょ。普通のボールと打感が違うのは、気にならない?」

「はい。“浮くボール”を打ったあと、普通のボールを打つと、めちゃくちゃ飛ぶので気持ちいいです」

「細かいことは気にしないタイプなんだね。大物だわ(笑)」

周囲の環境と同じように、とてもおおらかな性格の持ち主だが、スウィングはキレキレで世界の最先端! そんなギャップが魅力の圭一郎くん。将来がとても楽しみだ。

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より