【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.62「『プレーファスト』はスコアアップの早道なり」
シニアのための89ビジョン
飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。
ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら
- 飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。 ILLUST/Shinichi Hoshi >>前回のお話はこちら 「足を使ったアプローチをしろ」と言ったのは、後藤修先生です。最初何を言っているのか分からなくて、打ったら走れっ……
軽井沢ゴルフ倶楽部の理事長だった白洲次郎氏は「プレーファスト」を掲げ、早くしろとほかのメンバーを注意していました。じゃあ、本人の腕前はというと、最高ハンディが2です。彼はさっさと打っても、上手かったのです。
ところが凡人はこうはいきません。我々もなるべく叩かないようにしながら、手際よくプレーをしたい。けれどそのさじ加減が難しい。今回はいかに早くラウンドしつつ、スコアメイクを達成するか? その極意を探ります。
メンバー選びは大事
当たり前のことですが、同伴メンバーにボールがばらけて飛ぶ人がいると進行が遅れます。“暴れはっちゃく”系で面倒を見られるのは1人までかな。2人いるとラウンド進行はかなり遅れます。
そういう時は、プレーの遅い同伴者に協力してもらいましょう。隣のコースにボールが飛んだら、ピックアップしてワンペナ扱いにするとか、最大スコアなどを利用して進行を早めましょう。
つまりメンバー選びは慎重に。大事なのは遅い人が『遅い』と自覚しているかどうかです。「頑張って皆さんについていきます」的なら、可愛げもありますが、遅くて下手なのに堂々とプレーされるとしんどいです。
結局遅い人がいると、こっちのペースが乱され、スコアにも影響を及ぼすというわけです。
上級者の論理的プレー
シングルクラスの上級者はピンが近くなるに連れて、ショットに時間をかけます。つまりティーショットはさっと打ちます。けれどアプローチとパット、すなわちショートゲームがスコアメイクの鍵と分かっているので、時間をかけて論理的かつ慎重に打ちます。
特に2~3mの上りパットとかね。ここが勝負の分かれ目でしょう。何度もラインを読み、自分に言い聞かせ、左手を腹に当て体幹を確認してから構えます。しかも時々カップに入ったりするから、自分にはできないプレーに驚きまくり。けれど時間のかけ過ぎでしょ、遊びのゴルフに試合モードを持ってこられてもと思います。
我々80台シニアは時間をかけてパットを打っても、カップに入らないことが多いです。そこで80台が出れば良しとする、簡易ルーティンを提唱します。
80台シニアの感覚的プレー
我々は上級者よりアバウトなプレーで構わないと思います。つまりルーティンを省いてラウンドにリズム感を持たせ、感覚的ゴルフをするのです。ほかに目土やピッチマーク直しなど、やることがたくさんあります。ゴルフはそもそもダンドリや所作が多いスポーツです。
具体的には、まずグリーン上のボールを布で丁寧に拭かないこと。手で砂やゴミを払えばよろしい。ボールに付着した砂でボールの方向が変わることがありますが、汚れで方向は変わりません。ボール拭きを貰ったり返したり、置いたりするのが面倒くさい。個人的にはそこでリズムが崩れがち。
同様にグリーン上のボールの方向合わせね。あれをやって確実に入るなら構いませんが、いっそ無視してプレーするのがなんぼ楽か。ボールを置いてさっと打つリズムも大事。下手ほど丁寧にボールを置いて入らないんですな。
距離の測り方
余裕があれば距離計を使えばよろしい。ただ余裕がない時、例えばたくさん叩いているとかね。そういう時はヤーデージ杭を見て、とりあえずグリーンセンター狙いで打てば良いんですよ。あるいは距離計を、たまたま持っていなかった時も目測で打ちます。
我々シニアは距離計なしの時代からゴルフをして、70台を出したじゃないですか。だから距離計を使うとしても、目測でまず距離を出して、それから距離計で確認する。つまり自分の距離感を常に磨いておかないと。何かあった時のために自分の距離感でプレーできるようにしておきましょう。
ヘッドアップしないコツ
特にパットは最初の判断が一番大事と言われています。残りの距離を歩測し、逆から傾斜を見て、さてどんな感じで打とうかと構えるでしょ。その時感じた距離感とラインが正しいと言われています。時間があれば再度ラインを見ますが、だいたい最初の見立てが正解になります。
さすれば見事プレーファストができるというもの。早いリズムで回り、80台が出ればそれでよろしいんじゃないですか。

教える人/木村和久
「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー
週刊ゴルフダイジェスト2026年6月30日号より


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