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【ゴルフせんとや生まれけむ】すず風金魚<後編>「歴史のあるコンペでホールインワン!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きお笑い芸人のすず風金魚

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  • ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、お笑い芸人のすず風金魚氏。 私の師匠は東八郎なんですよ。「東八郎」といっても今の若い人はピンとこないかもしれませんが、東先生といえばコメディアンとして日本の喜劇界の歴史に偉大な足跡を残した大先生。「東MAX(アズマックス)」こと東貴……

その昔、私は千葉の小御門CCでキャディをやっていたことがあるんですよ。ちょうどバブルで世の中が浮かれていた頃でゴルフ場もいつも満員。ある知り合いの人に「キャディが70人いても足りないんだ。手伝ってよ」と頼まれて、本名の吉本春代でやりました。当時は今のにゃん子さんと漫才コンビを組んだばかりで本業もヒマでしたからね。その時、私が心がけていたのは「明るく元気で」ということ。

ゴルファーにもいろいろな人がいて、キャディをリスペクトしてくれる人もいれば、マナーが悪かったり横柄な態度を取ったりする人もいました。でも、そんな人でも「会うのは今日一日だけだ」と割り切って、朝から「(キャディ番号)140番、吉本春代で~す。よろしくお願いしま~す」って大きな声で挨拶して、とにかく一日楽しんでもらえるようにいろいろと気を配ってやってたんです。すると、そのうち「140番のキャディさんと回ると楽しい」という評判が立って、本業より先にこっちで売れっ子になっちゃった(笑)。


今でも私のゴルフは、スコアも大事で常に86のベストスコアの更新を狙っていますけど、もっと大事なのは楽しさ。同伴者も私も、一日面白おかしく回れればそれでいいじゃない?

キャディ時代のクセは今でも抜けてないみたいです。誰かのボールがガケの下や林の中に行くと真っ先に駆け付けて捜しちゃうし、他の人のクラブでもちょこちょこ拭いちゃう。汚れていると気になっちゃうんです。だから、ゴルフ仲間たちからは「金魚ちゃんと回ると楽だし楽しい」って大評判。もうこれからはお金をもらっちゃおうかしらね(笑)。

最後に自慢話を1つ。落語協会所属の落語家さんたちが中心になって2カ月に1回やっている「余一会」というコンペがあります。大のゴルフ好きだった古今亭志ん朝師匠が主催していたコンペで、「志ん朝師匠と親しくなるにはゴルフが一番」と当時、師匠に憧れていた若手がこぞってゴルフを始めたという逸話があるくらいのコンペだったんですって。

その頃、師匠が神楽坂の矢来町に住んでいたことから当初は「矢来クラシック」という名前だったんですけど、師匠が亡くなった後に「余一会」と名前が変わりました。寄席の興行は1日から10日ごとにあるので、31日は余りです。それでその日を「余一」と呼ぶんですが、それにあやかった名前です。

私はその日に仕事が入っていない限りは必ず出席するようにしています。その長い歴史を誇る余一会で後にも先にも唯一のホールインワンを達成したのが何を隠そう、この私なんです。忘れもしない平成15年3月31日、鹿沼CC北Cの8番ホール136ヤード。前回お話ししたように初ラウンドのコンペで優勝したり、このホールインワンとか……自分で言うのもナンですけど、私ってすごくないですか(笑)。

ただ、この話はこれだけでは終わらないの。何とホールインワンをやった前日の3月30日でホールインワン保険が切れていたんです。仕方ないから自腹で記念品を作って仲間に配りましたけど、嬉しいやら悲しいやらで複雑な心境でしたね(笑)。


すず風 金魚


北海道恵庭市出身。心酔していた東八郎に師事した後、漫才コンビ「すず風にゃん子・金魚」を結成しボケを担当。得意はゴリラのモノマネ。自称「やっとハタチ」。ベストスコア86

週刊ゴルフダイジェスト2026年6月16日号より