森守洋「レッスンは受けるな」Vol.18 “クラブ様が主役”ならアライメントは狂わない
森守洋「レッスンは受けるな」
堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのプロを指導する森守洋が、自身が行きついたゴルフスウィングの本質を語り尽くす。
PHOTO/ARAKISHIN
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- 堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのプロを指導する森守洋が、自身が行きついたゴルフスウィングの本質を語り尽くす。 PHOTO/ARAKISHIN >>前回のお話はこちら File.17クラブのライ角 菅沼菜々のアプローチは公園のブランコ!? 今年のJLPGAツアーも開幕から3カ月が経とうとしていますが、今……
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アドレスの入り方について
“クラブ様が主役”ならアライメントは狂わない
僕らは毎週のようにプロに帯同してトーナメント会場に行きますが、そこで何をしているかというと、ほぼほぼアドレスのチェックだけなんです(笑)。
一般の方には「きっとコーチにいろいろ教わっているんだろうな」と見えるかもしれませんが、基本的には構え方だけ。言い換えれば、毎週のように試合を重ねるなかで毎日のように球を打っているプロでさえもアドレスが最も狂いやすいということです。
もっと言えば、そこが狂うからスウィングがおかしくなっていくわけです。そこでアマチュアの方にも大いに参考にしてもらいたいのがアドレスの入り方です。前回、菅沼菜々選手のアプローチとパッティングについて話しましたが、その中で彼女はクラブから考えることで上手くなってきた選手だという話をしました。
アドレスの入り方もまさにそのクラブ主体の、クラブが主役だという視点が重要になります。アドレスの入り方で最もやってはいけないのは、目だけでターゲットを見ながら構えに入ってクラブをセットすることです。
実はこれプロでも多いですが、正解はクラブをセットしてから自分が入ることです。そこで僕が契約選手によく言うのが、30センチとか50センチのお先にパットをするとき、体の向きとかスタンスは適当でもフェース面だけはちゃんと先に合わせて打ちますよね。あれと同じであの手順でアドレスに入らなければならないということです。
ターゲットを決めて、それに対してクラブ(フェース面)をセットする。多くの人は体をセットしてからクラブをセットしてしまうのが事実です。「ターゲットを意識しながら構えましょう」とレッスンで言われた経験はあると思いますが、もちろんターゲットの意識は大切なことです。
しかし、そもそも人間の目の構造上、斜めの景色って人間はどこを見ているかを正確に認識できないため、目線だけで構えに入るとコースの景色にだまされたりする“景色負け”をしてしまいます。そこにゴルフというスポーツの難しさがあるのかもしれませんが、真後ろから見ない限り人間の目の構造上どこが真っすぐかは正確に認識できません。
例えばパッティングのときに右カップ縁だなとか、左2カップスライスだなとラインを読みますが、あれはアドレスしたときの景色を覚えているだけに過ぎないのです。要は景色の記憶によって成り立っているので“経験値が必要になる”とも言えます。アマチュアの方のラウンドレッスンをしていても、パッティングでピンに対してまったく違った方向で構えている人ってすごく多いんです。
それはターゲットを見ながら構えているからで、そこでよく言うのが常に30センチのショートパットをするつもりで構えてくださいということ。プロの場合、毎日ボールを打っているからアドレスからの景色が大きく狂うことはないですが、それでも景色を見てからクラブを合わせ始めると微妙に狂い始めるわけです。
そういうことができるだけ起こらないようにするために、いつも『クラブ様が主役』と念じながらクラブを合わせてからそこに体を合わせる感じで構える。これぜひ実践してみてください。
お先にパットは体の向きは適当でもフェース面はしっかり合わせて打つ、ここに真意がある


解説/森守洋
もり・もりひろ。1977年生まれ。静岡県出身。堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのツアープロを指導。原理原則を謳い文句にゴルフスウィングの核心に迫る
週刊ゴルフダイジェスト2026年6月16日号より


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