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【ゴルフせんとや生まれけむ】川中美幸<前編>「初クラブは赤シャフトでキャディバッグも真っ赤! 燃えていました(笑)」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、 演歌歌手の川中美幸氏。

私ゴルフは大好きなんですけど、スコアにはこだわりがまったくないんです。だって私はプロゴルファーじゃないし、同じお金を払うんだったら1打でも多く打ったほうがお得なわけでしょう? “単価”が安くなるんですから(笑)。だから、ベストスコアも覚えてなくて……確か107くらいだったかなあという、そんなタイプのゴルファーです。

私のゴルフは、まず、ひたすら歩くことに意義があるんです。だから、カートにはなるべく乗らないようにしています。とにかく、ふかふかしたフェアウェイやグリーンの上を歩くというのが楽しいじゃないですか。1日プレーすると気持ちが豊かになり、エネルギーを補給して帰って来られる。私にとってのゴルフの醍醐味はこれです。ただ、ここしばらくは腰を痛めてしまったのでちょっと休憩中。もう少ししたら再開したいです。

ゴルフを始めたのはもう40年くらい前になりますね。周りにゴルフをやる人がたくさんいて「美幸ちゃんもやったら?」って誘われたんですよ。学生時代はソフトボール部でしたし、もともと運動は大好きでした。でも、当時はゴルフができる人は“上流階級の人”という感じさえしていました。ちょっと大げさですかね(笑)。でも、プレー代もそれなりに高かったですし……。25、6歳でちょっとヒット曲が出たからってゴルフなんて始めたら「生意気だ」って思われちゃうんじゃないかというのが心配で、ゴルフをするなんて10年早いと思っていたんです。

でも、バンドさんや司会者の方とコンサートのパッケージを組んで全国を回るようになると、ゴルフが大好きな方ばかり。お付き合いもあったので、夜飲みに行くよりは日光に当たっていたほうが健康にも良さそうだということで始めました。メーカーはもう忘れちゃいましたが、初めて買ったクラブは真っ赤なシャフトだったですね。キャディバッグも真っ赤。燃えてたんでしょうね、きっと(笑)。

私がゴルフを始めると、すぐその噂が広まって「美幸ちゃんもゴルフ始めたんだってね。今度一緒に行こうよ」っていろいろな人に誘われて、自分では行けないような、名門とされるコースも回らせてもらうようになりました。

私はもともと練習はあまり好きではなくて、とにかくラウンドしたいというタイプ。回りながら同伴者に習うというのが私のやり方ですね。ただ、教えたがり屋さんも多いのが困りものでした(笑)。こちらから「教えて」と言った時に教えてくれる人はいいんですけど「ちょっと構えてごらんよ」って言いながら、講義を始めちゃうような人もいて……。確かに私のスウィングは我流なので、教えたがり屋さんにしてみれば、見ていて「直したいー」とウズウズしちゃうのかもしれません(笑)。自分では、そこそこいい感じにプレーできている日でも、アドバイスを受けた途端にヘロヘロになっちゃうんです。そういう時は「お願いだから放っておいて。私、楽しいのー」って言いたくなっちゃいます。もちろん、実際に言ったことはありませんよ(笑)。

>>後編につづく

川中美幸 ゴルフ

川中 美幸

かわなか・みゆき。1955年生まれ。78年 川中美幸としてデビュー。「ふたり酒」「遣らずの雨」「二輪草」など多くのヒット曲を持ち、日本レコード大賞、全日本有線放送大賞など数々受賞。今年2月21日新曲「人生日和」発売。5月10日~19日、大阪松竹座にて松竹新喜劇に初挑戦

週刊ゴルフダイジェスト2024年2月6日号より