Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【只今コージ中!】Vol.107 ワイルドな雰囲気そのままに! キャデラック初のコンパクトSUV「XT4」

【只今コージ中!】Vol.107 ワイルドな雰囲気そのままに! キャデラック初のコンパクトSUV「XT4」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第107回はキャデラック「XT4」の実力をチェック!

PHOTO/Takaaki Miura THANKS/カメリアヒルズCC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

いま王道を行くプレミアムなコンパクト系SUVといえばレクサスNX、もしくはメルセデス・ベンツのGLBやBMW X1でしょう。どれも全長4.5m前後の程よいサイズ感を持つと同時に、それぞれのブランドならではの押し出しやリッチ感、SUVらしい室内の広さも備え、ゴルフドライブデートにもピッタリ。

ただし誰もがレクサス、メルセデスじゃ芸がありません。そこでちょっと考えていただきたいのがキャデラックです。


日本ではさほど見かけませんが、ご存じアメリカを代表するプレミアムブランドで、あの大統領専用車“ビースト”のキャデラック・ワンも同ブランドのクルマ。

独特の迫力を持つ逆台形五角形グリルを備え、かつてはアート&サイエンスといったエッジの利いたフォルムが特徴。特に公用車風のブラックボディには不思議なガードマン感が漂います。乗ればハリウッド映画で躍動するサングラスの刑事気分。思わず片手を内ポケットに突っ込みたくなるというか(笑)。他にないワイルドムードが楽しめるのです。

特にXT4は侮れません。サイズ的に全長4.6m×1.87m強とコンパクト系SUVとしては大きめのボディで、メルセデスでいえばGLAどころか上のクラスのGLCに迫る迫力。骨格はFFですが、FRと勘違いするほどのリッパ感。

室内は予想以上に広く身長176cmの小沢が前席どころか後席もゆったり。ラゲッジルームも広大ですが、横幅が狭いため、キャディバッグの積載は2本。

加えてインテリアの質感が想像以上で、インパネは全面的に上質なソフトマテリアルで覆われ、スキがありません。レクサスはもちろんメルセデス、BMWから乗り換えても不満は感じないでしょう。

さらに予想外なのが走行性能で、イマドキのダウンサイジング系2リッターターボを備え、パワー&トルクは230ps&350Nmと十分。先進的な9速ATもあって低回転から力強く、ステアリングの切れがいい。乗り心地のよさと運転の楽しさを高次元で両立しているのです。

専用インフォテインメントのCUEは慣れこそ必要ですが、スマホライクな操作性が楽しめますし、違いのわかる貴方にこそ乗りこなしてほしい1台。テーラーメイドやキャロウェイもいいけれど、他にも良いゴルフギアはたくさんあります。それと同じなんです!

(左)ラゲッジ容量は637Lと広大。ただし外国車の性で横幅が狭くキャディバッグの積載は2本。とはいえ、使い勝手は十分だ/(右上)スマホ感覚で直感的に操作できる「キャデラック ユーザー エクスペリエンス(CUE)」を搭載/(右下)キャデラック初のコンパクトSUVで、彫刻的なボディラインは光の反射によって様々な表情を見せる


キャデラック

XT4 スポーツ

全長×全幅×全高/4605×1875×1625mm
メーカー希望小売価格/769万円~

週刊ゴルフダイジェスト2023年6月6日号より