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【ゴルフせんとや生まれけむ】炭山嘉伸<前編>「エージシュートとエースを同時達成!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、 感染症の専門医で東邦大学の理事長も務める炭山嘉伸氏。

2023年1月29日は忘れられない一日になりました。なんとホールインワンとエージシュートを同時に達成したのです。私は2020年からJGAとJLPGAのメディカルアドバイザーをしており、日本国内のプロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドラインを作っているのですが、JGAの方たちもホールインワンとエージシュートの同時達成は聞いたことがないそうです。

アメリカ滞在中の戸張捷さんからもお祝いメールが入ったんですが、アメリカでも聞いたことがないそうです。「ギネス記録では?」と調べてくれた方もいましたが、102歳の方が登録されていました。ただ、かなり昔の記録のようで、エージシュートのルールも曖昧だったのではないでしょうか。私は80歳で、レギュラーティーで回って達成したので、もしかしたら、より価値が高いかもしれません(笑)。

ホールインワンは3回目、エージシュートは18回目でした。でも、過去2回のホールインワンは93年と94年なので約30年ぶりでした。残念ながらボールが入ったところは見えませんでした。ラウンドしていたのは茨城ゴルフ俱楽部の西コースですが、寒い1月29日のプレーで、前半はダボを2回叩きアウトコースを40。ホールインワンが出たのは後半の13番パー3です。このホールは砲台グリーンで、手前に大きなバンカーがあり、左と奥にもバンカーがあります。その日は手前のバンカーの5ヤード奥にピンが切ってあったので、バンカーを越えてすぐのところに落とさなければ絶対に寄らないようなロケーションでした。

ピンまで153ヤードで、打ち上げを計算すると165ヤードくらい打つ感じでした。ティーショットは6番アイアン。バンカーを越えたのは見えたのですが、ボールがグリーン上になく、奥にこぼれたのかと思って、奥のバンカーや排水溝の中を捜していました。するとバンカーショットを打ち終えた同伴者がカップの中をのぞき込み、私の黄色いボールが入っていたんです。このホールインワンのおかげで後半を38で回ることができ、トータル78でエージシュートも同時達成しました。

私はエージシュートを達成するとゴルフ場で働いている人たちに内祝いを配るのですが、この日はたまたま後ろの組で茨城ゴルフ倶楽部の安達雅克理事長が回っていまして、「先生、これは内祝いじゃ済みませんよ」と(笑)。そこで言い出しっぺの安達理事長と、日本のレジェンド樋口久子さん、私の盟友の跡見裕・杏林大学名誉学長と本法人の西込監事の4人が発起人になってくれて、盛大なパーティを開かせていただくことになりました。

そうは言いましても私はJGAとJLPGAのメディカルアドバイザーですので、何かあったら大変です。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類から5類に移行した後の5月9日にパーティを開き、JGA、JLPGA、名門ゴルフ場代表者、政財界、本学の役職者や友人など、たくさんの方にお祝いをしてもらいました。

>>後編につづく

炭山嘉伸

すみやま・よしのぶ。1942年香川県小豆島生まれ。70年東邦大学医学部卒業。81年からアメリカ留学。87年東邦大学医学部教授。03年東邦大学医療センター大橋病院病院長。09年東邦大学理事長。公益財団法人日本感染症医薬品協会顧問、日本外科感染症学会名誉理事長、日本臨床外科学会名誉会長、日本消化器外科学会名誉会長、日本内視鏡外科学会名誉会長、一般社団法人日本私立医科大学協会副会長

週刊ゴルフダイジェスト2023年5月30日号より