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【ゴルフせんとや生まれけむ】モハメドヨネ<後編>「ゴルフ場の昼食は最低2人前。期待は裏切りません!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きプロレスラーのモハメドヨネ氏。

前編はこちら

好きなクラブはドライバーですね。ボールを思いっ切り遠くに飛ばしたら気持ちいいじゃないですか、やっぱり。この体(185cm・110kg)ですから当たれば飛びます。軽く300ヤードは超えますよ。でも悲しいかな、真っすぐ行くのは何十回に1回です。僕が練習場に行くと周りの人たちが「こいつ、一体どんな球を打つんだ」という感じで見てくるんですよ。ところが、僕が体に似つかわしくないショボい球ばかり打っていると「見てはいけないものを見てしまった」と言わんばかりにスーッといなくなってしまう(笑)。コースでもキャディさんをつけると、スタートホールで必ず「どのくらい飛びますか?」と聞かれます。僕の返事はいつも「一回見ればわかります。見てから言ってください」。そして、いざ打つととんでもない方向へ、それもチョロ。「ああ、大丈夫です。わかりました」とキャディさん苦笑い。毎回この繰り返しで、仲間もこの「お約束」を楽しみにしているみたいです。


それにしてもゴルフって朝が早いですよね。僕はバタバタしてスタートするのが嫌だから、7時スタートだと6時にはゴルフ場に着いていたいタイプ。となると4時には家を出なくちゃいけないから寝る時間がない。なので、前日に出てコースの駐車場で車中泊したことも。最初にコースを回った際はあまりに疲れすぎて、しかも早起きしてプレー後お風呂にも入っちゃったものだからすっかり脱力しちゃって、眠くて眠くてこらえきれずに途中のパーキングでグッスリ寝入りました。朝一番で回ってお昼に東京に戻ってそれから仕事に行く人もいると聞きますが、僕は30年以上、試合前には練習して栄養入れて休養取ってから臨むというルーティンができているのでそれは無理かなあ。

プロレス界では、ジャイアント馬場さんがゴルフ好きだったので、お付きの人はゴルフができないとダメだったみたいで、結構やる人も多かったようだけど、今はプロレスラーでゴルフをやる人はあまりいないですね。人脈を広げるのに役立つし、ゴルフのつながりで仕事も増えますから、僕が音頭を取って「NOAHゴルフ部」を作ろうかなとも思っているんです。

あと、僕はクラブハウスで食事にめちゃくちゃお金を使います。昼食は最低2人前で、そばは飲み物感覚(笑)。たまにゴルフ場のスタッフさんにプロレス好きの人がいて「足りてますか」って声をかけてくれることも。そんなとき「プロレスラーはたくさん食べる」という期待を裏切ってはいけないと思って、もう十分と思っていても「いやー、足りないですねえ」って言っちゃうんです。そこで「足りてます」って言ったら面白くないじゃないですか。プロレスラーは夢を売る商売ですから。

最後に、僕のベストスコアは105なので何とか100を切りたい。それにはドライバーを安定させることしかないでしょう。ものすごい値段の高いボールを買って1個だけ持っていく。OB打っちゃったらそこでゲームオーバー。それぐらい自分を追い込まないとダメかもしれないですね。

モハメド ヨネ

1976年名古屋市生まれ。「藤原組」「格闘探偵団バトラーツ」を経て02年に「プロレスリング・ノア」入団。得意技はキン肉バスター、ダイビング・ギロチンドロップ。ゴルフ場のランチで、セットの「そば」は「飲み物」と豪語

週刊ゴルフダイジェスト2023年2月14日号より