【キミこそ王子だ】Vol.376「飛距離と方向性を兼ね備えた関東覇者の女子高生」
雑巾王子のキミこそ王子だ!!
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は山梨県出身、埼玉栄高等学校3年の鈴木みなみさ
んだ。今年『関東女子ゴルフ選手権』で優勝した逸材。力みのないきれいなスウィングのなかでも、武市が注目したのは右ひじの使い方。

今回の王女候補
鈴木みなみさん
すずき・みなみ ●主な戦歴/2026 関東女子ゴルフ選手権 優勝 ●ベストスコア/66 (棚倉田舎C) ●練習/放課後5~6時間 ●トレーニング/スクワットや自重トレーニング
鈴木みなみさんは父親の勧めで7歳のときにゴルフを始めた。短く切った大人用のクラブを振ってみたら、最初から結構当たり「楽しかった」と振り返る。
高校進学を機に、地元・山梨を離れ埼玉栄のゴルフ部に入部。現在は寮生活をしている。
「なんで埼玉栄を選んだの?」
「強い選手がたくさんいるので刺激になると思いました」
「今年『関東女子ゴルフ選手権』を6打差のぶっち切り優勝でしょ。すごいじゃん! 勝因は?」
「100ヤード以内の精度を高める練習を意識的にたくさんしました。その成果が発揮できたことと、トレーニングで飛距離が伸びたことだと思います」
今年の正月、地元に帰ったときに、自重トレーニングや坂道ダッシュなどを頑張ったことで、ドライバーの飛距離が220ヤードから240ヤードにアップしたそうだ。スウィングを見た武市は「滑らかでいいスウィング! 軽いドローボールが美しい」と褒めた。
「どんなイメージで振っている?」
「ダウンスウィングでクラブが寝ないようタテ振りをイメージしてます」
「確かにトップとフォローの位置が高くアップライトに振ってるね。タテ振りになるために心掛けてい
るポイントはある?」
「手から下りてこないようトップで少し間を取って下半身始動を心掛けています。左足付け根を引く感じですかね。あとはクラブが勝手に下りてくる感覚を大事にしています」
「なるほど。トップで間を取る利点は、アーリーリリースを防げること。でも、これがまた実は難しいのよ。みなみちゃんはそのタメの作り方が上手! 大方のアマチュアはタメを形作ろうとしてしまうんだけど、みなみちゃんは自然と強いタメが作れている。例えるなら、棒でモノを思い切り叩くときのような感じかな。叩くとき右ひじの角度やリリースするタイミングを考えないでしょ。みなみちゃんはそんな感じですごく自然にクラブを振り下ろせている。だからシャフトがムチのようにしなってヘッドが走る。飛距離が出る最大のポイントはそこだと思う」
現在、高校3年生のみなみさんに今後の目標を尋ねた。
「私が埼玉栄のゴルフ部に入ったときに目標にしていたのが『全国高等学校ゴルフ選手権』の団体戦で優勝することでした。昨年は全然活躍できず悔しい思いをしたので、今年こそ貢献して優勝したいです」
「今年が最後のチャンスだもんね、頑張って!」
「卒業後の目標は海外で活躍できるプロになることです。埼玉栄の大先輩である岩井姉妹は憧れの存在です」
「みなみちゃんはすごく誠実。練習もトレーニングも頑張っているのが伝わってくる選手。その努力はきっと実ると信じてるよ!」と背中を押す武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年8月4日号より


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