【らくトレ】Vol.138 肩回りの動きがよくなる! 寝ながらできる肩甲骨ストレッチ
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、肩回りの関節の動きをよくするメニューを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tadashi Anezaki MODEL/Rinako Kurokawa(GOLULU)
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メニューNo.138
「仰向けでの腕の上げ下ろし」で肩甲骨の動きを強化
ゴルフスウィングはアドレス時のひじの向きが大事ですが、そこが乱れているためにテークバックで右わきが開いたり、フォローで左わきが開いたりするゴルファーを多く見かけます。その原因のひとつが肩甲骨周りの動きの硬さです。そこで今回は肩甲骨を寄せて動きをよくするエクササイズを2種類紹介します。
どちらのエクササイズも仰向けに寝て両ひざを立て、両腕を頭上に伸ばした姿勢からスタート。この時点で肩甲骨周りに心地よい刺激が入ります。
エクササイズ1は両ひじを曲げて両腕を上げ下げします。腕を床に押しつけるようなイメージで動かすとより効果的な刺激が与えられます。
エクササイズ2はひじを曲げずに円を描くように両腕を上げ下げします。腕の動かし方が変わると刺激の入り方も変わります。どちらのエクササイズも腕の上げ下げを10回繰り返します。朝晩1セットずつ、1日2セット行うことができると理想的です。
Exercise 1
仰向けで両ひじを曲げて伸ばす
仰向けに寝て両ひざを立て、両腕を頭上に伸ばした姿勢からスタート。そこからひじを曲げ、両腕がアルファベットのWの形になるように下げます。その際、腕で床を押すような意識を持つと背中にしっかりと刺激が入ります。両腕の上げ下げを10回、2セット繰り返します
Exercise 2
仰向けで両腕を上げ下げ
エクササイズ1と同じ姿勢からスタート。今度はひじを曲げずに腕を伸ばしたまま円を描くように下げます。そして両腕がアルファベットのAのような形になったら逆回しでスタートの姿勢に戻ります。こちらも腕で床を押すような意識で上げ下げを10回、2セット繰り返します
●ここに効く!
肩甲骨を寄せて背中に刺激を入れるエクササイズです。ひじを曲げたときとひじを伸ばしたときで刺激の入り方が少し変わります
●どんな効果が?
正しいスウィング時のひじのポジショニングと動きを体感できます。スウィング軌道が安定し、スウィングの再現性が格段に高まります
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より