注目の若手・桂川有人の体づくりをサポートする稲葉弘泰トレーナーによると、ゴルフの動きで重要なのは「股関節」「胸椎」「大殿筋」の3つだという。ここでは3つ目の「大殿筋」を強化するトレーニング方法について教えてもらおう。

PHOTO／ARAKISHIN　THANKS／BC PROJECT

解説／稲葉弘泰

桂川有人や池上憲士郎などのシード選手をはじめ、プロ野球選手の専属トレーナーなども務め、自身もゴルフでHC8の腕前を持つ凄腕トレーナー

●CONTENTS●
#1 「股関節」の柔軟性を高める
#2 「胸椎」の柔軟性を高める
#3 「大殿筋」を強化する

もっともパワーを出せるのがお尻

今年に入って桂川は飛距離が出始めたことに加えて、安定性も高くなっている。その要因は体の裏側を使えるようになったからだが、その最たる部分がお尻だ。「お尻はパワーを出すために大事な部位です」と稲葉トレーナー。

飛ばしにはパワーだけではなく、瞬発力も必要になるが、バーベルを一気に持ち上げる全身運動により、桂川は飛距離と安定性を手に入れた。

「以前はスムーズに回転できない感覚があったんですが、お尻や背中を意識するようになって、クルッと回れるようになり、頭の中の動きのイメージと体の動きが一致するようになりました」（桂川）

全身を使ってバーベルを上げる桂川の姿を見てると、ゴルフスウィングがいかに全身運動かがわかる。年齢や筋力に関係なく全身を使うことはアマチュアにも必要なことだ。

【まずはここから!】
自宅でできる大殿筋&もも裏トレーニング

仰向けに寝た状態でお尻を上げる動作は基本的なトレーニングだが、お尻と体幹を鍛えるのに効果的。また、スクワットは、重さの負荷をかけることでお尻だけでなく股関節の動きにも好影響を与える

レベル1
つま先を上げたままお尻を上げる
（20回／3セット）

レベル2
足場を上げた状態でお尻の上げ下げする
（20回／3セット）

レベル3
片足を上げた状態でお尻を上げる
（20回／3セット）

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より