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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.21「スマホで肩が凝り固まっている人へ“ニノミヤ体操”おすすめです」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

スマホの長時間使用が原因で、体調不良になる人が増えているらしい。なかでも多いのが、肩甲骨が内側にねじれる「スマホ巻き肩」なんだって。ボクも気づくとスマホをいじってしまうので、背中や肩の凝りをめっちゃ実感している。

ゴルフは体の前でグリップするので、ただでさえ背中が丸まりがちになる。揚げ句の果てに「スマホ巻き肩」だったら……もうヤバイくらいに胸の筋肉が縮まった状態となり、手打ちになりかねない。それはいかんでしょう、ということで、毎日実践している巻き肩解消体操があるので、ご紹介したい。

題して、“マエケン体操”ならぬ、“ニノミヤ体操”。スポーツ好きな人なら、知っていると思うけど、そうでない人のために一応説明すると──マエケンとは、元広島カープ、現ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手のこと。彼が試合前やイニング途中に両腕をグルグル回す動きがちょっと面白いことから、“マエケン体操”というネーミングがつけられた。目的はもちろん、肩や肩甲骨周りの筋肉をほぐすためだ。それをオマージュし、ゴルフっぽくしたのが“ニノミヤ体操”(勝手に命名)。

まず、足を肩幅に開き、棒(クラブやアライメントスティック)を両手で持ち肩に担ぐ。そして、棒が肩や首につかないように浮かせ、右左交互に肩甲骨をグルグル回す。適当なところで、反対回しも行う。

最初は直立で、慣れてきたら前傾して行う。やってみると、意外と辛いよ!!マエケンみたいにぐるぐる回せるようになったら一人前だ

超簡単でしょ? でもね、取材に来ていた編集さんやカメラマンさんにやってもらったら、2人とも「イテテテ~」と悲鳴を上げ、10回やるのもやっとこさだった。それだけ、みんな凝っているんだな~。

コツは腕で棒を動かそうとするのではなく、背骨の両脇の筋肉を意識して動かすこと。最初は、直立のままでOKだけど、慣れてきたら、上体を前傾させ、ゴルフのアドレス姿勢でやってみよう。

辛いと、どうしても頭が下がってしまうので、要注意。鏡を見ながらやると、自然と頭が上がるので、慣れないうちは利用するとよいだろう。棒を使わず、マエケンのようにフリーハンドでもいいけど、その場合は、腕が頭より前に出ないように心がけたい。つねに、腕が頭より後ろにあることを意識し、肩甲骨を寄せるようにすると、より効く感じがする。

ボクはもともと、体が硬いけど、この体操を毎日お風呂上がりや、練習前に実践したら、すっごく肩が回しやすくなった。今ではマックスにバックスウィングすると、ヘッドが左足のくるぶしにつく勢いである。飛距離を伸ばすには、いろんな方法があるけど、「肩甲骨の可動域を広くする」というのは、確実にそのうちのひとつであると思うので、少しでも飛ばしたいという人にオススメである。

数回やるだけで、体全体がポカポカしてくるから、ラウンド前の準備体操にももってこい。もちろん、ゴルフだけでなく、普段の姿勢改善にもいいと思う。スマホ巻き肩解消には“ニノミヤ体操”をやってみて!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年4月4日号より