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球を打つ上田桃子の目の前に“1本の竹筒”。これ、いったい何の練習!?

この時期の宮崎といえば巨人のキャンプが思い浮かぶが、プロゴルファーも多くの選手が合宿に訪れる。昨年2年ぶりの優勝を果たした上田桃子もそのひとり。練習現場を訪ねると、何やら一風変わった練習をしていた……。

PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/光成ゴルフアリーナ(宮崎)

上田桃子の打席に行くと、なぜか体の正面に“竹筒”を立てて打っていた。この練習にはどんな効果があるのか? 本人に話を聞いた。

「練習場なら真っすぐ立つことができて、自然なレベル軌道で振れるんですが、コースにいくとスウィング軸が傾いてしまうんです。それを確認・修正するには竹筒がいいんです。正面に竹を置くことで軸の傾きが感じられます。私のクセは右に傾いてしまうこと。右肩が下がって軌道がアッパー気味になってしまうと、ボールをしっかり打ち込めず、押せなくなるんです。それでは球がつかまらないし、球質も弱くなってしまいます」

上田を指導する辻村明志コーチが重視する教えのひとつが「レベルターン」。

「単純な練習ですが、効果は高いです。プロであっても軸が傾いてしまえばミスショットになります。それを防ぐ直には“体幹”をしっかりと使ってスウィングすることが重要。体幹が使えていれば、軸ブレは起きず、レベルに体を回していくことができます」(辻村)

竹筒はなかなか手元にないが、素振りをするときに窓枠などの垂直な線の前で行うなど、手軽に応用できる練習法だ。

竹筒が自分のスウィング軸の鏡役となる。「スウィング軸を安定させるには体幹で振ることが重要です」(辻村)

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号より

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