注目ニュードライバー「ローグ」vs「ステルス」PGAツアーで早くも代理戦争勃発!?
もはや“年初めの風物詩”と言ってもいいだろう。テーラーメイドとキャロウェイの新クラブがツアーでお披露目され、ハワイの2連戦から早速PGAツアーのプロが投入を始めた。ふたを開けてみればテーラーもキャロウェイも契約選手の多くがいきなり新モデルにスイッチ。これはどちらも性能が良さそうだ!
PHOTO/Blue Sky Photos、Yasuhiro JJ Tanabe、Atsushi Tomura
年明けのハワイ2戦は、久しぶりに試合に出る選手を見るのも楽しみだが、それ以上に気になるのは新しいクラブの使用状況だ。テーラーメイドもキャロウェイも、今年は実に多くの選手が新しいドライバーにスイッチしていた。
テーラーの「ステルス」は赤のカーボンフェースが話題となっているが、「カーボンフェースでもプロは使うのか?」という疑問に、彼らの答えは「YES」だった。タイガー、コリン・モリカワといったトップ選手だけでなく、多くの契約選手がステルスをバッグにイン(ほとんどが「ステルス プラス」)。昔のプロだったら「見た目が……」とか、「赤は嫌」とか、何かと不満を言いそうだが、今どきの選手たちは「性能が良ければいいんじゃない」とパフォーマンス重視。
そしてもうひとつの雄、キャロウェイは2代目のローグ、「ローグ ST」を投入してきた。こちらも多くの契約選手が新機種を投入。あのうるさ型のフィル・ ミケルソンや、なかなかクラブを替えないザンダー・シャウフェレあたりがすんなり新モデルに移行したのは、やはり“モノの良さ”を証明しているのだろう。多くの選手が少し小ぶりなヘッドの「トリプルダイヤモンド LS」を使用している模様。ミケルソンだけは、少しお尻の出た「MAX LS」をチョイス。その理由は、追跡調査するので、詳報はお待ちあれ。
ミケルソンは「ローグ ST マックス LS」
市販される新ローグ4機種の中で最も投影面積が小さく小ぶりに見える「マックス LS」。ミケルソンはこのヘッドに赤ベンタスを組み合わせた
小ぶりな“トリプルダイヤモンド”が人気
●ザンダー・シャウフェレ……ローグ ST トリプルダイヤモンド LS
●ジョン・ラーム……ローグ ST トリプルダイヤモンド LS
●キム・シウー……ローグ ST トリプルダイヤモンド LS
●エイブラハム・アンサー……ローグ ST トリプルダイヤモンド
タイガーは「ステルス プラス」を使用
多くの選手が「PLUS」を選んだが、タイガーもその一人。重りをヒール寄りにして、つかまりをよくしている
ステルスは圧倒的に「プラス」が人気
●コリン・モリカワ……ステルス プラス
●ルーカス・ハーバート ……ステルス プラス
●ルーカス・グローバー ……ステルス プラス
●ジョエル・ダーメン ……ステルス プラス
週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より
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