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【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.70「スコアに一番つながるパット。おろそかにしてませんか?」

飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら

昔から『パットイズマネー』と言われてきたように、スコアメイクの鍵はパットです。けれど我々シニアは、熱心にパットの練習をしないし、さほどこだわらない。それはなぜでしょうか?

競技をさほどしない我々は、ノータッチプレーよりオーケーのあるプライベートラウンドが多いです。だからカップインより、寄せるパットが大事となります。

しかもショットに比べて、パットは地味でワンパターン。1メートルのパットを100回続けて打ちますか? 飽きちゃうでしょ。パットは大事とわかっているけど、熱心にやらない人が多いです。というわけで今回は、パットの時短&コスパ練習術を考えてみます。


10歩を寄せる

オーケーパットありのラウンドは、いかにカップに寄せるかがスコアメイクの鍵となります。まず絶対自信のある距離を自分で決めます。それはだいたい8~10歩ほどで、測定は自分の歩幅で構いません。コースの練習グリーンに行ったら、その日のグリーンのスピードを調べ、ひたすらタッチを合わせる。これが大事です。

距離合わせは、なるべく平らで曲がりの少ないラインでしましょう。自分の基準の速さは、スティンプメーターで9フィートです。当日のグリーンの速さを見て、自分のタッチより速いな、遅いぞと微調整をしてください。

素振りが大事

全てのショットは素振りが大事で、素振りの再現がショットになる。これは後藤修先生が常々言っており、パットにも当てはまります。実は素振りの再現が一番簡単にできるのがパターだそうです。

パターの基本的な打ち方は、テークバックとフォローの距離を一緒にすることだと思います。テークバックが小さいと、それを補うためにパンチを入れがち。逆にテークバックが大きいと、引き過ぎたと体が感知し、弱く打ってしまうのです。

そしてパットを打つ前に、後藤先生は「どれぐらいの距離感で打つんだ、素振りをしてみせなさい」と言います。その素振りでどれぐらいボールが転がるのかを見極め、先生はもっと強くとか、弱くとアドバイスをします。だから素振りと本番で、ストローク幅が違っては困るのです。

その教えは今でも守っており、打つ前に素振りをして、これぐらいかな、いやもっと強くだなと自分に言い聞かせて、パターを打っています。だから10歩以内を寄せる確率はなかなかのものですよ。

短い距離のパット

オーケーパットの距離は、俗に60~70センチと言われています。もちろん傾斜が厳しかったりすれば、60センチでも入らないこともあり、人によってはオーケーしない場合もあります。

横の傾斜も考慮してパット練習をするとキリがないので、基本1~2メートルの平らで真っすぐを打つのがよろしいです。パットで大事なのは結果より、自分が狙ったラインを打てたかです。

結果より内容

後藤先生にパターを教わっていた時、「結果を気にするな」と言われました。自分の思ったラインに打てたかが大事で、カップに入る入らないは、ライン読みの問題だから、別の話になるというのです。

特に傾斜のあるラインは、カップの上の部分から落とし込むようにボールを転がせと。俗に言うプロラインで攻めるのがマストです。後藤先生はカップの下から、アマラインでカップインしても評価しませんでした。

プロラインは、最後のひと転がりで入る確率が高いので、必ずカップをオーバーさせる勢いで狙えと。そもそも「ネバーアップ、ネバーイン」の考えがあり、アマラインはカップに届かないことが、ありますからね。

短尺パターの効用

昔、伊澤利光プロが使っていた短尺パターを真似して使ったことがあります。最初使い始めた時は調子良かったのですが、案外腰が疲れますかね。体幹を使い腹に力を入れて打つのですが、アマチュアは18ホール体幹が持たないのです。結局腰に負担がかかって、元の長さに戻しました。

我々はしょせんアマチュアですから。楽な姿勢で楽なパットをしたほうがいいと思います。20メートル以上のパットが残れば、素直に3パットを受け入れる。1メートルのパットも半分ぐらいの確率で入ればよろしい。そういう考えでとにかく大きなミスをしないことが大事です。

教える人/木村和久

「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー

週刊ゴルフダイジェスト2026年9月1日号より