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【キミこそ王子だ】Vol.368 趣味は読書! シンプルかつ合理的なスウィングで世界No.1を目指す中部チャンピオン

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は名古屋市立守山北中学校3年の中山愛星さんだ。中部ジュニアゴルフ選手権を制した彼女のコーチは武市に縁のあるプロ。シンプルな考え方と効率的な練習に共感する武市だった。

今回の王女候補

中山愛星さん

なかやま・まなほ ●主な戦歴/2025 中部ジュニアゴルフ選手権 12~14歳の部優 優勝 ●ベストスコア/69(トーシンGCセントラルコース) ●練習/毎日200球 2時間 ●トレーニング/自宅で体幹トレーニング毎日30分


姉の影響で小4からゴルフを始めた中山愛星さん。昨年7月に開催された「中部ジュニアゴルフ選手権」で優勝し、4月からは麗澤瑞浪高校へ進学する逸材。そして彼女のコーチは同じ名古屋出身の上田敦士プロ(この連載の初回に登場した元ジュニアゴルファー)。「上田プロに教えてもらっているの! このコーナーも10年以上やっているからね、感慨深いよ」

上田プロといえば名古屋大学出身の頭脳派プロ。その流れは愛星さんにも受け継がれている。

「読書が好きでよく上田プロとも本の交換をします」

「本読む時間ある?」

「お風呂の中で読んだりします」

知的な愛星さんは練習も効率的。

「一球一球、本番と同じルーティンを取ってから打ちます。試合が近ければ会場となるコースをイメージして打ちます。なので、球数は少ないほうだと思います」


「へぇ~。ゴルフって例えば72で回るとすると、半分はパターでしょ。だからショットって残りの半分、つまりたったの36ショットぐらいなんだよね。そう考えると、漫然と打つ練習より、一球入魂の練習がいいのかもね」と感心する武市。

愛星さんの得意クラブはドライバーとのこと。

「ドライバーのどこが好き?」

「怖くないところです」

「えっ! スゴっ!」

驚愕する武市だが、実際にショットを見ると「かる~いフェード系で大きく曲がる要素がない。確かに、これなら怖くない」と納得。

「スウィングで気を付けている点は?」

「バックスウィングでクラブが右腰に来たとき、クラブのリーディングエッジと背骨が平行になるように意識しています」

「なるほど。フェース面を常にスクエアに保つ意識があるんだね。右腰の時点でフェース面が閉じ過ぎたり、開き過ぎたりしなければ、自分の思っている球が打てるってことだね」

「そうですね」

「考え方がとてもシンプルでいいね。愛星ちゃんは若干左軸で振ることで、クラブの落下速度を生かしながらボールを上からとらえていくタイプ。バックスウィングでフェース面をスクエアに保てる確認ができたら、あとは体の回転で振り切るだけ。手をコネたりする動きもないから、体の回転だけで振り切れてほぼストレートなフェードが打てる。スバらしい」

トレーニングは理学療法士によるストレッチや腹筋。それ以外にも、朝、近くの神社まで走り階段をダッシュで駆け上がる、というモーニングルーティンもこなす。

「めっちゃいいじゃん! 何か変わった?」

「はい。出だし3ホールでショットがバラつくことがあったのですが安定してきました」

うれしそうに語ってくれた愛星さん。憧れの人は宮里藍プロ。将来の夢はもちろん世界ランク1位!

「落ち着いていて知的な愛星ちゃん。ボクと真逆なだけに尊敬しちゃう(笑)。ぜひ夢を叶えてほし
い」と武市はエールを送った。

週刊ゴルフダイジェスト2026年4月7日号より