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【岡本綾子 ゴルフの、ほんとう】Vol.898「大人も子どものように体で覚えればもっと早く上手くなるのにね(笑)」

米国人以外で初めて米女子ツアーの賞金女王となった日本女子ゴルフのレジェンド・岡本綾子が、読者からの質問に対して自身の経験をもとに答えていく。

TEXT/M.Matsumoto

>>前回のお話はこちら


10歳の息子と一緒にゴルフを始めたのですが、コーチは子どもには「まずは思いっ切り振りなさい」と教えていますが私には細かく指導してくれます。年齢によって指導内容は変わるのでしょうか。(匿名希望・女性・40歳)


編集部に調べてもらいましたがゴルフ練習場は都内に約150ほどあるそうですが年々減っているそうで、逆にインドアの練習場が500以上あり、こちらは増加傾向にあるそうです。

ちなみに全国では、外の練習場は約2400に対して、インドアは1300くらいだそうです。

ゴルフ練習場はインドア化が加速度的に進んでいるようですね。ご質問ですが、お子さんと一緒にゴルフを始めたということですが、アウトドア? それともインドア、どちらの練習場なのでしょうかね(笑)。

もちろん、アウトドアの練習場でなければならないということではありません。インドアにもインドアの利点はあります。

実際の弾道が見えないぶん、結果に惑わされずスウィング作りに集中できるとか、夏は涼しく冬は暖かい良い環境で練習ができますから。


昔は「スポーツは野外の大きな空間でやるべきである」と言う人も多かったと思いますが、時代も変わって多様な考え方がありますからね。

インドアで練習するのも合理的な一つの方法と考えることができるとも思います。

さて、年齢によって指導内容は変わるのかということですが、年齢や性別が違えば体格や筋力差があるわけですから違いがあって当然かと思います。10歳は身体的にも精神的にも思考的にも成長過程の段階です。

ですから、ゴルフを始めた時期が同じでも頭で考える大人と子どもではコミュニケーションの仕方は違ってくるはずです。

コーチは生徒さんの年齢はもちろんのこと、個人差に応じた気配りある指導をしていくはずなので、指導内容が人によって違うのは当たり前のことだと思います。

子どもには思い切り振ると教え、親御さんには丁寧なアドバイスをするのは不思議なことではありませんよ。

一番は言葉や理屈よりもまずは体の使い方を体感してもらうことが重要だと思います。

スポーツを始める年齢は早ければ早いほど有利と言われるのは、理屈ではなく体で覚えてしまうほうが圧倒的に習得率が高いからです。でも大人は頑固、頭で覚えようとしたがります(笑)。

こうやって体を動かせと言われても、まずは言葉で理解してからじゃないとやらない、やりたくないという人が多いです。

だから子どもと同じように指導しても上手くいかないことが多いから、コミュニケーションの仕方を変えることが多いと思います。

ただ、すべてのコーチがこれらのことを理解したうえで、各人に合った指導を心得ているかどうかはわかりません。

そういう意味でPGAやJLPGAの公認資格を有したティーチングプロに習うのが無難だと思います。

いまも指導者育成プログラムはありますが、こういう時代なのでもっと分析してアップデートしていけば、それぞれの人に合ったレッスンができるのではないかとも思ったりします。

一番は相手としっかり向き合い、熱心に教える良心的なレッスンプロがたくさん増えることで、そうすればゴルフの裾野がさらに広がると思っています。

「考える前に行動すること、要は練習することが大事ということです!」(PHOTO by Ayako Okamoto)

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月3・10日合併号より