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【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.47「簡単なはずの『30ヤードアプローチ』が打てない」

飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら

まさか35年もゴルフをやってきて、30ヤードのアプローチが打てなくなるとは。これは基本中の基本でしょ。ところが自分も含め、現実に起きるから怖いです。

先日、90前後の腕前の古い仲間とゴルフしました。ところが同伴者2人はグリーン周りのアプローチに苦戦していたのです。ラフから30ヤードを打とうしたら、1人はちゃっくり、もう一方はシャンクをしました。

同様にこちらもなんとかグリーンには乗りますが、てんでダメ。寄せワンは皆無。先月、アプローチでシャンクしており、現在リハビリ中ですからね。

日頃80台を頻繁に出すベテランがなぜミスるのか? そして苦手意識の理由は? 自分の個人的体験を含めて解説しましょう。


寄せが苦手

ドライバーが飛び、ショットに自信がある人ほど、短い30ヤードほどのアプローチが苦手です。それは長いクラブを振ってから、急に短いクラブをゆっくり振るので、リズムが取りづらいのです。

実は短いクラブほどテークバックが難しいです。地面から50センチの所でスウィングのトップを作る。これが案外できないです。

結果、振り方が早くなり、手打ちになってしまう。さらに長いクラブはアウトサイドに引いても、スライス気味になりますが、そこそこは当たります。けれど長いクラブの要領でアウトサイドにクラブを引いて、アプローチしてみて下さい、シャンクが発生しやすくなります。

アプローチ軽視

ショット好きは腕前に自信がありますので、長いクラブで飛距離を追い求めがち。ハーフショットのアプローチまでは上手ですが、20~30ヤードのアプローチは、やらなくてもできるでしょうと。しかも1球幾らの練習場で、ちょこんと30ヤード打つなんてお金がもったいない。だったらドライバーをぶっ放しますよ。そもそもアプローチを練習場のマットで打って、何の意味があるの? それは当日コースでやれば良いとね。

そしてラウンド当日の朝、ショット練習が優先され次にパター、アプローチは最後になって、そんな時間はないとなりラウンドを開始して、アプローチで叩くのです。

改善方法

ここからは自己流なので、寛容な気持ちでお読みください。まずショット時の体重移動ですが、後藤修先生は「いったん右足に体重を乗せろ、でなけりゃ飛ばないぞ」とね。しかも後藤先生は全てのショットの原理は一緒と言います。だからアプローチも幾分体重移動させて打っていました。しかもオープンスタンスで、これがなかなかうまくいかないのです。

その後、好調不調の波にもまれながら、ひとつの改善点を見い出しました。それが左足重心、右足は後方に置くクローズスタンス、右ひじの折り曲げアプローチです。

これはいかにしてクラブをインサイドに引くかを追求した結果ですけどね。最近のゴルフ動画は、アプローチを左足軸1本で打つのが多いです。だからアマチュア打法としては間違ってないのです。

“アプローチ爺”強し

朝ゴルフ場の練習場に行くと、アプローチばかりやっているジイさんを見かけますよね。彼らが言うにはドライバーは3球打てばいい、セカンドショットもグリーン周りに飛べばいい。要はそこからの寄せワンが大事と。

だから皆さんもアプローチに8割エネルギーを注ぎ、自分なりのアプローチショットを開発し訓練してください。ポイントはテークバックを後方にゆっくりです。

トラウマを克服

アプローチイップス気味の人は自信がないから、素振りを丁寧にせず形だけやりがち。あるいは逆に固まってしまい、素振りなしでそのまま打つことも。結果、ボールを凝視しないヘッドアップ気味のショットになり、あらぬ方向にボールが飛ぶのです。

いいですか、ショートアプローチにOBはないのです。だからボールの行方を目で追わないこと。必ずやグリーンのどこかに乗っていると信じましょう。

そしてアプローチのチャレンジ回数を決め、2回失敗したらやめるとかね。あとはバニラピッチやロングパットでしのげばOKです。

そして叩いたらまた反省。アプローチは練習している間にふと自分の打ち方を見つけるはず。単に練習をしてないだけですよ。

教える人/木村和久

「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月3・10日合併号より