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移動したボールマーカーを元に戻さず打っちゃった! ペナルティはある? 打ち直す必要は? 【これだけゴルフルール】

2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、他のエリアとは異なるケースが多い「グリーン上」のルールをご紹介!

「ついうっかり……」が2罰打に!

グリーン上で、他のプレーヤーのライン上にあるボールマーカーを、パターヘッド1つぶん動かすのはよくある話。しかし、ついうっかり、移動したマーカーを元の位置に戻すのを忘れて打ってしまった経験がある人もいるのでは?

マーカーを戻さずに打ってしまった場合、結果として「誤所からのプレー」となり2罰打(規則14.7)。このケースでは、パターヘッド1つ動かした位置からプレーしたことにより、著しく利益を得るとは考えにくいため、正しい位置から打ち直す必要はなく、誤所からプレーした球でプレーを続行すればよい。いずれにせよ、2罰打はかなり痛いので、ボールマーカーを動かした場合は注意したい。

ちなみに、ボールマーカーの動かし方についておさらいしておくと……。

他のプレーヤーのライン上に自分のボールがあるときは、まず通常通り(1)マークしてボールを拾い上げる。続いて(2)マーカーを動かしたほうがいいかを相手に確認し、右か左か、マーカーをズラしてほしい方向を指示してもらう。そして相手が指示する方向にマーカーを移動させる際、きちんと元の位置に戻せるように、(3)木や杭など、マーカーをズラす延長線上に目印になるものを見つける。最後に(4)パターヘッドのヒール側をマーカーに、トウ側を目印にした対象物に合わせてセットし、マーカーをトウ側に移動させればOKだ(マーカーをパターのトウ側にセットしてヒール側に移動させてもよい)。

戻すときはこれと逆の手順で、再びパターを先ほどの目印に合わせてセットし、マーカーを元の位置に移動させる。

この一連の動作がスムーズにできるとカッコいい!

意外とよくある間違いが、上記(1)の手順を省いてしまうこと。ボール位置をマークせず、ボールを置いたまま上記(3)の要領でマーカーをパターのトウ側に置いてしまうシーンをよく見かける。ボールをマークする際には、ボールの“すぐ近く”にマーカーを置く必要があり(規則14.1a)、パターヘッド1つ分ズラした位置にマーカーを置くことは認められていない。

もちろんプライベートのラウンドで、ルールを分かったうえで“時短”のためにそうするのなら問題ないが、競技などに出る際は1罰打となってしまうので注意が必要だ。必ずボールの近くにマーカーを置いて正しくマークしたあとで、マーカーをズラすようにしよう。

上記のルール以外にも、「グリーン上」におけるルールの疑問を『2021-2022 GOLFDIGEST ゴルフルール早わかり集』から抜粋してご紹介!

Q. マークして拾い上げる前に球が自然に動いた場合は?

A. 止まったところから無罰でプレー(規則9.3)

拾い上げる前の球が自然に動いた場合、その球が止まった新しい位置から罰なしにプレーする。

Q. マークして拾い上げたあとにリプレースした球が風で動いたら?

A. 原因に関係なく罰なしにリプレース(規則13.1)

パッティンググリーン上にリプレースした球が動いた場合、その原因に関係なく元の位置にその球をリプレースする。

Q. ホールにせり出した球を入るかどうか待つことはできる?

A. 止まったかどうか確認するため10秒間待つことができる(規則13.3)

球がホールにせり出した状態の場合、その球が止まっているかどうかを確認するために、ホールに歩み寄る時間に加え10秒間待つことができる。その時間を過ぎてもホールに入らないときは、その球は止まったことになる。

Q. ホールにせり出した球がしばらくしてからホールに入ったら?

A. 10秒以内なら罰なしにホールアウト。10秒以降は1罰打でホールアウト(規則13.3)

ホールにせり出した球が止まっているかを確認するために10秒間待っているうちに球がホールに入れば直前のストロークの結果、ホールに入ったことになる。10秒を過ぎてから球がホールに入った場合は、ホールアウトは認められるが1罰打を付加する必要がある。

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