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憧れのマキロイとの対面も! ウクライナのジュニアが聖地訪問

戦禍に追われ祖国を離れざるを得ないウクライナの子供たちが、ゴルフ業界で働く女性ゴルファーの尽力で特別な体験をした。

2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まってからヨーロッパのさまざまな国に散り散りになっていたジュニアゴルファー。そのうち7名がR&Aの女性ゴルフリーダーシップ開発プログラムの企画でスコットランドに招かれ、ゴルフキャンプに参加した。

企画メンバーのひとりであるウクライナ出身のヴェロニカさんが母国の惨状を訴えると瞬く間に『プロジェクト・ウクライナ』が編成され、子どもたちを招く計画がスタート。そして9月末にはこれが実現し、質の高いコーチングやクリニックといった技術的な指導だけでなく栄養学やメンタルスキル、ルールに関する講義などが5日間にわたって行われた。

彼らには特別に『ウクライナゴルフプロジェクト』のロゴが入ったゴルフ用品一式がプレゼントされ、スティーブン・ギャラガー財団のジュニアたちとの試合にも参加。

しかし彼らをもっとも喜ばせたのは、DPワールドツアーの「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」最終日に招待され、聖地セントアンドリュースで試合観戦したこと。R・マキロイとの対面もかない、優勝したR・フォックスと有名なスウィルカンブリッジで記念写真に納まった。

2人の娘とキャンプに参加したヴェロニカさんは「人生を変える出来事だった」と語り、「彼らの夢がかないました。マキロイに会って握手をして、(T・)フリートウッドから歓迎のメッセージを受け取りました。残念なことに子供たちは皆トラウマを抱えています。そんな子が普通にゴルフをしてロビーに座りおしゃべりをして笑う。その光景に胸が熱くなりました」と瞳を潤ませた。

プロジェクトの目標は才能ある子供たちに希望とインスピレーションを与えること。ウクライナに一日も早く平和が戻ることを祈りたい。

平和な日常が戻るのを祈るばかり

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より