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【只今コージ中!】Vol.73 より静かに、より上質に! 日本が生んだ“小さな高級車”日産「ノート オーラ」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第73回は日産「ノート オーラ」の実力をチェック!

PHOTO/Takanori Miki MODEL/Momoko Kishibe(GOLULU) THANKS/加茂GC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

日本車には長らく鬼門と言うべきジャンルがありました。“小さな高級車”です。ボディサイズは小さくとも、洒落たエクステリアに高品質インテリアで高級車に負けない満足感を提供する。狭い日本にこそ求めらるクルマで、これまで数多のメーカーがトライしましたがほとんど成功したことがありません。しかしいよいよその壁を打ち破る国産車の登場です。日産ノート オーラ。20年末発売の3代目ノートをベースに改良を加え、今までにない高品質感を得ることに成功したのです。

標準ボディとの違いは大きく3つ。顔つきやリアデザインが異なる全幅4cm増の専用ワイドボディと、ウッド調パネルとツィード調生地を使った高品質インテリア、よりハイパワー化した独自電動ハイブリッドシステムe-POWERです。


これ見よがしで大袈裟なワイドボディではありません。ただ全体的に凝縮感があり、アダプティブライトシステム搭載の超薄型LEDヘッドライトは目つきが鋭い。ウィンカーも光が流れるタイプになり、リアコンビランプもLEDのガーニッシュで左右を一線に繋いだものに。

特に小沢が効果的だと思うのは高品質インテリア。微妙な凹凸感を残すウッド調パネルもさることながら、いかにもイギリス紳士が好みそうなツィード素材のタッチが良い。人工素材を使いつつ、リアルな感触を出すことに成功しています。

さらに重要なのは走りです。今までの小さな高級車は見た目とインテリアには凝っていても、走りは普通なものが多かった。しかしベースのノートe-POWERがそもそも十分以上の静粛性と滑らか電動加速を持っているのに、オーラはパワー&トルクが136ps&300Nmにアップ。オマケに高級車にしか使わない遮音性の高いラミネートガラスを使い非常に静か。オプションですが、臨場感溢れるBOSEパーソナルプラスサウンドシステムも付けられます。

肝心のゴルフ性能ですが荷室容量は340Lと平均的ですが、横幅が足りずリアシートを倒す必要があります。ただ、そうすれば2~3本の積載は楽勝。後は見た目を裏切る静かで高品質かつ滑らかな走りでロングドライブもバッチリ。運転支援のプロパイロットを付ければ高速でもラクチンです。これ見よがしではない、日本が生んだ久しぶりの小さな高級車。奥ゆかしいアナタにピッタリですよ。

(左)荷室は340Lと標準的。キャディバッグの積載には1Wを抜くか、片側リアシートを倒そう/(右上)インパネ周りは木目調やレザー使用でプレミアム感が醸し出されている/(右下)ワイドフェンダーの採用で全幅は1735㎜に。結果、国産コンパクトでは珍しい3ナンバーボディ


日産

ノート オーラ

全長×全幅×全高/4045×1735×1525mm
メーカー希望小売価格/269万9400円~

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より