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【キミこそ王子だ】Vol.251 将来をしっかりと見据えている北の国のショットメーカー

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は、北海道出身、立命館慶祥高等学校3年の河上宮甫子(みほこ)さんだ。長い冬の間に取り組んだスウィングづくりが功を奏したというが、果たしてどんな動きなのか?

今回の王女候補
河上 宮甫子さん

●主な戦歴/2021北海道女子アマ4位タイ ●ベストスコア/70(ツキサップGC) ●練習/120球、たまにハーフラウンド ●トレーニング/冬場は1日おきにランニング(6km・30分)


父親の勧めで、小学校3年からゴルフを始めた河上宮甫子さん。最初はゴルフそのものよりも、試合会場での人との交流が楽しかったという。

もちろん、高校3年の現在は、ゴルフの奥深さにも心酔し、北海道ではバツグンの安定感を誇る選手に成長した。

「やっぱり6月の北海道はサイコーだね。でも、オンシーズンが短くて大変だよね」

「そうですね。でも、ラウンドできる期間が短いぶん、じっくり課題に取り組めるので、いい面もあります」

という宮甫子さん。前回のシーズンオフには、左手首を“掌屈”させ、ロフトを立てながら打つスウィングに取り組んだそうだ。

「どんな練習をしたの?」

「PWのハーフスウィングで100Yを打つ練習をたくさんしました。あと、学校でテニスの授業があるんですが、あえて左手で打っています(笑)。左手甲とラケット面が連動している感覚がよくわかって、参考になります」

母親からプレゼントされたハンドグリップで握力や手首を鍛えつつ、半年かけてスウィングを構築。試合での手ごたえも上々だそうだ。

その動きを見て、武市は「キレイなドローボールだね。スピン量が少なく、よく転がるから飛距離も出てる」と感心。

「ロフトを立てながらダウンスウィングするぶん、体の回転を速くし、ロフトが立ちすぎないようにしている点もいい」

「はい。マックスで体を回転させるようにしています」

「ただ、体の回転を意識しすぎると体が開いて振り遅れちゃうことが多いんだけど、まったく振り遅れてないからすごい」

「小さいときから、ゴルフの先生に『振り遅れだけはダメ』と言われてきたので、気をつけてます」

「振り遅れないように、どんなことを意識しているの?」

「練習場の打席後方にイスがありますよね。『バックスウィングで、胸がそのイスを向いたら、その状態のまま腕を振れ』と教えられてきました。今でも、その意識を持ち続けてスウィングしています」

「なるほど。クラブがキレイにインサイドから下りてくるよね。その基礎があるから、体の回転をマックスにしても、体が開かないわけだ。ドライバーからアプローチまで、すべて同じ打ち方だから、見ていて安定感もある。とてもいいスウィングだと思います」

「ありがとうございます」

「今、高校3年生だよね。卒業後はどんな予定?」

「もちろんプロを考えないわけではありませんが、両親が航空関係の仕事をしているので、そちらにも興味があります」

「じゃ、大学へ?」

「はい。大学に行って、いろんなことを学びたいと思っています」

「プロになるのは、それからでも遅くないし、見聞を広めるのはいいこと。これからも、ゴルフと勉強、がんばってね!」

「ありがとうございます」

北海道の空気のような爽やかな笑顔で答えてくれた宮甫子さん。将来の活躍が楽しみだ。

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より