【セカンドキャリアでプロゴルファーに】<大橋武広さん編②>競技者から指導者へ。独自理論をSNSで発信したら開設から2か月でフォロワー1800人
週刊ゴルフダイジェスト
60歳で定年、仕事はやめて……というのはもはや昔の話。“人生100年”の時代、セカンドキャリアを考える人は多い。それが、大好きなゴルフに関われるものだったら……という夢を実現させた2人に話を聞く。現役社長でトップアマからティーチングプロ試験挑戦中の大橋武広さん後編。

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- 60歳で定年、仕事はやめて……というのはもはや昔の話。“人生100年”の時代、セカンドキャリアを考える人は多い。それが、大好きなゴルフに関われるものだったら……という夢を実現させた2人に話を聞く。1人目は高校教師からシニアプロになった堀江靖見さん後編。 堀江靖見さん 1962年生まれ。埼玉県出身。埼玉県立日高高校から早稲田大学教育学部に進み、86年から高校教師(主に世界史、地理担当)に……
- 60歳で定年、仕事はやめて……というのはもはや昔の話。“人生100年”の時代、セカンドキャリアを考える人は多い。それが、大好きなゴルフに関われるものだったら……という夢を実現させた2人に話を聞く。1人目は高校教師からシニアプロになった堀江靖見さん。 堀江靖見さん 1962年生まれ。埼玉県出身。埼玉県立日高高校から早稲田大学教育学部に進み、86年から高校教師(主に世界史、地理担当)に。2……
競技者から指導者の道へ
PGAのティーチングプロ資格取得を決断
アマチュア競技生活は充実していたが、54歳にしてPGAのティーチングプロ資格取得を決断。かつてサッカー教室で先生をした体験がその理由にもなっているという。「1年から6年生まで子どもたちが成長する様子を目の当たりにして、自分の得意なゴルフでもこんなふうにできたらって思ったんです」。サッカーを教えていた頃は自身も若く、「子どもたちがふざけていたらイラッとすることもあったし、声の掛け方もきつくなったり。今、自身が年を重ねて考えるともっと違った言い方もあったんじゃないかと思うんです」。
特にジュニアを「教えてみたい」気持ちは募ったが、競技生活が充実していることもあり「それを本当に諦められるのか」「競技者から指導者になって後悔はしないか」……数年悩み、それでも熱が冷めなかったことで実践に移した。
今年1月、PGAティーチングプロの書類選考に申し込み、7月には2日間の実技試験(ラウンド試験)もパス。実技は2日間でトータルスコア「158」以下で回らなくてはならないが「普段競技に出ているので、この実技はそれほど苦ではなかったです。76・73で回りました」。実技の後は、8月に知識や適性などを確認する選考が行われた。これまでの経験を振り返り、指導者を目指す自分自身と改めて向き合う機会にもなり、まるで“就活生”に戻ったかのような一時期を過ごした。今後もいくつかの段階を経て、晴れて“合格”となるのは2028年1月の見込み。さらにA級への挑戦も視野に入れており、決して簡単な道ではない。
目指すプロゴルファー像は2つ。「目の前の人の悩みを解決していく。例えば『スライスを直したい』という人に、目に見える形でお結果を出せるプロです。そしで、もう一つ、私が考える理論を確立させたいという思いがあります。自分の代名詞、みたいなものを打ち出したいんです」。
現在は、インスタグラムに「hiro_golf_lesson」を開設しているが、そこで伝えているのが自身の「『ネオカウンタースイング』です。PGAの基本はもちろん大事にしながら、みんなそれぞれの個性を出していくのがティーチングプロの世界です。私の場合それが『ネオカウンター理論』なんです」。最近は、さまざまな仕事がAIに取って代わられるのではと話題になるが「みんな『人に教わりたい』と思いますよね。AIを使ったとしても、伝えるのは人間。生徒からしたら、その内容を“誰に言われたいか”でしょう。そこで求められるような存在になりたいんです。プロゴルファーの仕事はなくならないですよ」。
今は、まず「しっかり合格すること。そのための勉強は欠かせません」。そして、「アマチュアの競技に出られるのは来年までなので全国規模の大会で結果を出したい」という思いも。さらに並行して「インスタでの発信も続けたいと思っています。開設して2カ月余りでフォロワーが1800人ほどまで増えているので、期待に応えたいですね」。
インスタ投稿を始めて改めて気付いたのが「自分の“伝えたいことを伝える”より、相手の“知りたいことを伝える”ことが大事。常に“相手目線で”」ということ。「●●のミスで困っている人は■■するといいですよ、みたいな内容を15〜30秒で伝えています」。マックスで30秒、1動画1メッセージで伝える。難しそうだが、それが好き。「こういう投稿をしたらみんな喜んでくれそう」などと考えるとワクワクすると言う。“好き×得意”を生かした仕事で、55歳の“シニア”となった今も挑戦を続けている。
大橋さんのレッスンの舞台はただいまインスタグラム上。DMの返信などですでに“生徒”とつながっている。クラチャンは8回。競技出場を迷うサラリーマンゴルファーの背中を押したい。

【セカンドキャリアプロからのワンポイントレッスン】
股関節とお尻の周りを意識して飛ばす
手振りに頼らず、下半身と体幹の動きでクラブを加速させる実戦型スウィングが「ネオカウンタースイング」です。最大の特徴は「ダブルカウンター」。第1のカウンターは、クラブがまだ上がっている途中に、体を下へ沈み込ませる動き。上昇するクラブに対して体を逆方向へ動かし、クラブが下りるきっかけを作ります。いわゆる「自然落下」を待つだけではありません。
写真でお尻を突き出しているのは、単にひざを曲げるためではなく、股関節を屈曲させるため。ひざも自然に曲がりますが、主役は股関節とお尻周りの大きな筋肉です。筋トレのスクワット同様、大きな筋肉を使ってパワーを蓄え、クラブのしなりを引き出し、第2のカウンターへつなげます。続いて左尻を後方へ引き、体幹の回転でクラブを加速させます。スウィング中盤での左足の蹴りが飛距離UPに繋がると言われることも多いですが、右利きの私は右足を積極的に使うほうがパワーを出しやすいと感じています。
また、例えば8番アイアンで軽く打つ場面でも、腕の振り幅や速さだけで調整せず、地面にかける圧の強さで距離を打ち分けられるのが利点。オーバースウィング、振り遅れ、真っすぐ飛ばない悩みに向き合い、競技のプレッシャーのなかで磨いてきたスウィングです。インスタグラム「@hiro_golf_lesson」に「ネオカウンタースイング」のシリーズや、その他のレッスン動画も公開中です!

筋トレのスクワット同様、大きな筋肉を使ってパワーを蓄え、クラブのしなりを引き出し、第2のカウンターへつなげます。
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週刊ゴルフダイジェスト2026年11月10日号より


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