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【セカンドキャリアでプロゴルファーに】<大橋武広さん編①>クラチャン8回制覇のトップアマ、2019年ZOZOチャンピオンシップではボランティアで大役を果たす

60歳で定年、仕事はやめて……というのはもはや昔の話。“人生100年”の時代、セカンドキャリアを考える人は多い。それが、大好きなゴルフに関われるものだったら……という夢を実現させた2人に話を聞く。2人目は現役社長でトップアマからティーチングプロ試験挑戦中の大橋武広さん。

大橋武広さん 1971年生まれ。埼玉県浦和市(今のさいたま市)出身。私立城西川越高校から日本大学法学部へ。人事畑を歩むサラリーマン生活を経て、2018年に起業し経営者となる。現在、PGAティーチングプロB級を取得中で、2028年1月にPGA会員となる予定。インスタグラム「hiro_golf_lesson」を開設し、自身の「ネオカウンタースイング」を伝えている。

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“教わり上手”から“教える人”に
「好き×得意」を仕事に

現役の経営者であり、アマチュアゴルファーとして8回のクラブチャンピオンに輝くなどトップアマとして「週刊ゴルフダイジェスト」「月刊ゴルフダイジェスト」に何度も登場してきた大橋さん。「ゴルフについて伝えたい」「ジュニアを教えてみたい」などの思いから、今年、ティーチングプロの道を歩み始めた。

大橋さんが初めてゴルフに触れたのは小学校高学年のとき。「ちばてつやさんの漫画『あした天気になあれ』が大好きでゴルフに興味を持ったんです。僕は『プロゴルファー猿』よりは、向太陽(主人公)派でした(笑)」。しかし、熱心なジュニアゴルファーとはならず、高校ではサッカー部に。しばし、ゴルフとは“疎遠”となる。大学は法学部で学び「将来、自分で商売をやりたい」という思いはありながらも「麻雀ばかりやっていました」という学生時代だった。そんななか、自らサッカーチームを作り、埼玉県与野市のリーグに参加。“立ち上げる”喜びを知る。最初は市の4部から始まり、3部、2部、1部に。“上に行く楽しさ”を知ったのはこのサッカー体験から。

大学を卒業後、社労士事務所に入り「10年余りは先生のかばん持ち」。修業しながら自らも勉強し、社労士の資格を取ったのは1999年のこと。その後、転職をしながらも歩んだのは人事畑。2018年1月、47歳の時に人事コンサルティング会社「イーリード株式会社」を立ち上げ、現在も社長を務めている。

遠ざかっていたゴルフと向き合うようになったのは29歳のとき。小学校以来クラブを握っていなかったが、プレーをした経験は体が覚えていた。すぐに「『これは面白い』と思いました」。面白いとなると、すぐに「上手くなりたい」と思うように。上達したい一心で30代前半から、週刊ゴルフダイジェスト主催のレッスン会「ゴルフジム」などにもたびたび参加。金井清一、小野寺誠、佐久間馨らのレッスンを受け“教わる楽しさ”にも目覚めていった。さまざまなプロに習い、インプット量を増やしたのもこの頃。42歳に大宮CCのクラチャンになったのは、インプットとアウトプットの加減がかみ合ったときだった。

ただし、そこはアマチュアゴルファー。「仕事や子育てなどでゴルフから遠ざかった時期もあるんです。子どもの関係でサッカーの先生になっちゃたりして(笑)。それで39歳でまた再開」。大宮CCのクラブ選手権には2度目の出場で予選を通過し、そのまま栄冠をつかむ。ただ、仕事は忙しい時期で、サッカーの先生もあり、ラウンド数は少なかった。

その頃、「週刊ゴルフダイジェスト」の企画で「月イチでもラウンド勘は維持できる」と、そのテクニックを披露してくれた。当時、そのコツについて、①グリーン上できちんとスクエアに構えられるか②芝の上でもきっちりボールをつかまえらえるか③コース上でクラブと体の距離を一定に保てるかが“ラウンド勘”の正体だと解説し、そのための“家練”も紹介。フローリングの溝にスクエアに構えたり、毛布の上で打ってみたり。アマチュアゴルファーならではの工夫がたっぷり。時間やお金に制限のある、要はほぼすべてのゴルファーに当てはまるテクニックが好評を博した。ちなみに、クラチャンは大宮CCで3回、日本CC(埼玉県)で5回(5連覇)の合計8回。「途中、何度も“こりゃあ負ける”というピンチがありました。でも、決勝は36ホールあるでしょう。それだけあると、なんだかんだで取り返せるんですよ。ハードですけど、18ホールよりはある意味ラクではある」。この競技経験は、今後多くの人に伝えていきたいという。

“教わり上手で教え上手”を地で行く大橋さんは、“気付き”の多い人でもある。2019年にZOZOチャンピオンシップが開催された際はボランティアに申し込み採用された。すると、結果的にマーシャルとしてタイガー・ウッズを先導する大役を担い、このときのレポートが「週刊ゴルフダイジェスト」に掲載されると、練習場での選手の様子、集中の仕方など“トップアマならではの気付き”と、これまた好評を博した。

「週刊ゴルフダイジェスト」に掲載された大橋さんの記事。「月イチでもクラチャン」は2014年、「ZOZOの舞台裏」は2019年。いずれも“サラリーマントップアマ目線”が生きた内容。

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週刊ゴルフダイジェスト2026年11月10日号より

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