【キミこそ王子だ】Vol.377「ポテンシャルを生かし、高速回転で飛ばす中3男子」
雑巾王子のキミこそ王子だ!!
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は、愛知県出身、名古屋市立鳴海中学校3年の高柳大河くんだ。得意のドライバーを武器に全国大会で活躍。飛距離と方向性を両立させた彼のスウィン
グの特徴は? 武市が解説する。

今回の王子候補
高柳大河くん
たかやなぎ・たいが ●主な戦歴/2025 日本ジュニアゴルフ選手権 12~14歳の部 4位タイ ●ベストスコア/64(ランチョベルナルドインGC) ●練習/毎日2~3時間(球数は気にしていない) ●トレーニング/特になし
ドライバーの飛距離は290ヤード。中学生のなかでも飛ばし屋として知られる高柳大河くん。
初めてクラブを握ったのは4歳で、先にゴルフを始めていた兄の練習について行ったのがきっかけだ。球に当たったときの心地よい感触が「楽しかった」と記憶している。レッスンを受け、本格的に上を目指すようになったのは6歳。昨年の日本ジュニアで4位タイになり注目を集めた。
「“でら”飛ぶね~。ヘッドスピードがエグいし球に推進力がある。やっぱり飛ばすの楽しい?」
「はい! 楽しいです」
「普段どんな練習しているの?」
「今はアプローチとパットのバリエーションを増やすのが課題で、ショットは確認程度です」
「ショットはどんなところに気をつけているの?」
「一番大事にしているのはリズムです。悪くなると早くなってしまうので、ときどきメトロノームを使って修正しています」
トレーニングやランニングなどはしていないという大河くんだが、体つきは骨太でガッシリしている。とはいえ290ヤードの飛距離はいかにして生み出されるのだろうか?
「どうしてそんなに飛ぶの?」素朴な疑問を投げかける武市。
「試合以外は振ることを意識してます。マックスではないけど90パーセントの力は出しています」
「それ大事! さらに大河くんはミート率も高いところが素晴らしい! 特徴はウェイトシフトが少ないこと。アドレスからすでに6割ぐらい左足に体重が乗っている。そのままの状態でバックスウィングし、トップですでに左足に踏み込む体勢となり、そのままグイッと体重を乗せ、左足の上で体を回転させインパクトを迎える。その際、頭が左に突っ込むこともないから、本人も言うように思い切り振っても正確にボールをミートできる。それが飛距離に繋がっているよね。もちろん、バックスウィングで右足に体重を乗せることで大きなエネルギーをボールに伝えられるという考え方もアリだけど、ウェイトシフトをする分、正確性が低くなる可能性もある。特に、ダフリに悩んでいるゴルファーは、一度大河くんのような打ち方を試してみるといいかも」と武市。
実は大河くん、昔よくバンカーでアイアンのフルショットを練習したそうだ。
「バンカーからだと砂がちょっとでも噛んだら出ないもんね。クリーンに当てるには、体重移動せず左足をグッと押し込みながら打つしかないと体感したわけだね」
「そうかもしれません。だから3Iのスティンガーショットとかも得意です。絶対曲げたくない狭い
ホールはそれでティーショットすることもあります」
そんな大河くんの夢はマスターズで優勝すること。
「彼はいろんな練習を取り入れていて探求心がある。でもボクが何より気に入ったのは、豪快な振り! これからも、それを忘れることなく上昇街道を突き進んでほしいな」と期待する武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年8月18日・25日合併号より


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