【キミこそ王子だ】Vol.375「フル回転で振り倒すコミュ力が高い期待の高校生」
雑巾王子のキミこそ王子だ!!
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は千葉県出身の埼玉栄高等学校2年の沖田雫くんだ。昨年『関東ジュニアゴルフ選手権』で2位となり注目を集めている。白米で培ったパワーあふれるスウィングに武市拍手喝采!

今回の王子候補
沖田雫くん
おきた・しずく ●主な戦歴/2025 関東ジュニアゴルフ選手権 15~17歳の部 2位 ●ベストスコア/64(琵琶池CC) ●練習/2時間(ショートゲーム中心) ●トレーニング/特になし
沖田雫くんとゴルフの出合いは3歳。父親の練習についていき、初めてクラブを振ったところ、なんとナイスショット! たまたま通りがかった見知らぬ紳士が「上手だね~」と褒めてくれた。
「そのとき思ったんです。俺、ゴルフできるって(笑)」
埼玉栄ゴルフ部のなかでも、コミュ力No.1の彼が言う。
5歳になった頃「プロゴルファーにしてください」と地元の綿貫直基プロにお願いし、以来定期的にレッスンを受けている。
「ガッシリした体格だね。トレーニングしてるの? 」
「いや、まだやってません。身長が止まったらやろうかと思ってます。なので、今はひたすら食べてます」
「どのくらい食べるの? 」
「お昼は学食で、お米2.5合のメガ盛りカレー食べます!」
そんな雫くんのスウィングは、パワー全開! ドライバーのフルスウィングはバックスウィングからフォロースルーまで胸が300度は回転していそうだ。「すっごい迫力。回転力半端ないね! 」と武市が目を丸くする。
「ドライバーは自信があります。飛距離はそこそこですが曲がらないのが武器です。狭いホールも迷わずドライバーで振り切ります」
「回転のコツは?」
「マジ気合ッス! 体の回転が止まったらおしまい。だから、とにかく『回れ!』って自分に言い聞かせながら振っています」
「サイコーだね! 一見むちゃ振りと思いきや、とても理に適ってる。アドレスしたとき、腕って胸の前にあるでしょ。雫くんはどんなに体を回しても、腕が胸の前からズレない。だから、クラブが暴れず曲がらない」
「胸とクラブの同調は意識してます」
「これだけ思い切り振っているのを見ると気持ちがいいよねー。アベレージゴルファーは当たらないと、ついつい合わせに行ってしまうけど、当たらないときこそ雫くんを見習って振ってほしい。コツは気合! というのは冗談だけど、1足分スタンス幅を狭くすると回転しやすくなる。もちろん、振り遅れないようにするために彼のように腕とクラブの同調も大事。あとトップからインパクトにかけて右手のひらを下に向けるイメージで振るといいかな。ロフトを立たせながら当てるから飛距離も方向性もよくなる」と武市は解説する。
得意クラブはドライバーと胸を張る雫くんだが、意外にもショットの練習に時間を割くことはあまりないそうだ。
「ゴルフで大事なのはアプローチとパターだと思っているので、ショートゲーム中心に練習しています。プロの試合に出て、グリーン周りの重要性を痛感しました」
目下の課題は100ヤード以内のタテとヨコの距離感を完璧にすることだそうだ。
「将来は一流プロになって、みんなに愛される人になりたいです」と豊富を語る雫くん。
「そのキャラなら人気者間違いない! 楽しみにしてるよ」と笑顔の武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年7月21日号より


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