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【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.7 難関パー3で大畑がまさかの反撃!?

上原浩治との対決前に、上原よりも上手い人・谷繁元信が来てしまい焦る一同。その“超一流キャッチャー脳”はコースマネジメントでも生きる。しかも、大畑に何やら話しかけ始めたではないか。もしやコレが谷繁の……アレなのか!?  

ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC

前回のお話はこちら

上原浩治との対決本番を前に青木翔コーチが招いたのは、野球界でもトップクラスの腕前を誇る谷繁元信。5ホールのマッチプレー形式で対戦することになったが、1ホール目からいきなり格の違いを見せつけられてしまった。


大畑 谷繁さん、1番からドライバーでバーンと飛ばしてアイアンで簡単にグリーンに乗せて、もう少しでバーディの2パット。ゴルフってこんなに簡単なの?

谷繁 僕だって最初からこんなプレーができたわけじゃないから。

青木 結構やり込んでた時期があったって聞きましたけど。

谷繁 監督をやめて少ししてから真剣にやってみようと思って、1日700球とか打ってましたね。朝起きてから昼過ぎまでずっと練習場にいるみたいな生活で(笑)。

大畑 どんな体力してるんですか。

谷繁 若かったからできたんだね。大畑さんも動けるうちに数はこなしておいたほうがいいよ。

青木 なんでそんなに打とうと?

谷繫 クラブを自分の手みたいに扱いたかったんです。プロ野球選手になってすぐの頃、ほぼ1日中バットを振ってるような時があって、ある程度自分の思い通り振れるようになった。だからクラブも数を振るのが必要だなって。

大畑 エピソードが異次元すぎるわ。こんな人に勝てたらオレはまたまた進化すること間違いなしやね。

青木 どこまでポジティブなんですか。


大畑大介ゴルフ対決

――2ホール目は打ち下ろしの160ヤード、パー3。距離感がつかみにくく、バンカーにも囲まれた難ホールだ。オナーの谷繁の打球は惜しくもグリーンをとらえきれず、右奥のラフへ。

谷繁 まずい、欲が出てしまった。

大畑 オレは欲丸出しでいきますよ。狙うはピンのみ。

青木 カップが右に切ってあるので、ドローヒッターの大畑さんはそれでOKです。ちょっと曲がってもセンターですから。

――いつになく集中した大畑が放った打球は、青木コーチの見立て通りピン方向から少しだけドローがかかりグリーンに着弾。ピンハイにピタリとつける超ナイスショットとなった。

大畑 ニアピンいただきです。

谷繁 ものすごい球でしたね。ナイスショット!

大畑 谷繁さんのおかげかいつもより邪念が少ない気がする。

青木 やっぱり強い相手のほうがパフォーマンスが上がりますね。

大畑 オレはやられた数だけ強くなる体質やからね。

谷繁 これくらいのショットならもう上原に絶対勝てるでしょ。

大畑 本当ですかぁ?

大畑大介ゴルフ対決

「あれを沈めてこのホールいただきやな」(大畑)

――谷繁の褒め言葉で徐々に大畑の様子がおかしくなっていくのだが、この時はそれが谷繁の作戦だとは誰も気づいていなかった。次回“球界の頭脳”の戦術が大畑を惑わせる!

コース
1H PAR42H
PAR3
3H4h5H
大畑63
谷繁44

令和の武蔵になる

オオハタダイスケ

大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル

迎え撃つは

ウエハラコウジ

上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……

週刊ゴルフダイジェスト2023年7月4日号より

CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中