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【キミこそ王子だ】Vol.292 鍛え上げられた太ももが飛距離を生む! 意外な趣味を持つ九州チャンプ

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は宮崎県出身、日章学園高等学校2年の上山虎雅くんだ。身長169センチながらも、ドライバーの飛距離は300ヤード近くと大型選手以上! そのパワーの源は何か武市が探る。

今回の王子候補

上山 虎雅さん

うえやま・たいが ●主な戦歴/2022 九州沖縄高等学校ゴルフ選手権春季大会 優勝 ●ベストスコア 66(臼杵CC) ●トレーニング/ランニング、階段ダッシュ ●練習/毎日5~6時間(9Hプラス、打撃練習)


武市一行はゴルファーズパラダイス宮崎県へ。全国屈指の強豪校、日章学園高等学校ゴルフ部にお邪魔した。

そこで、抜群の飛距離を誇る逸材、上山虎雅くんを直撃!

父親に影響を受け、4歳でゴルフを始めた虎雅くん。自慢の飛距離を武器に九州地区で好成績を収めている。

ちなみに虎雅くんの名前はタイガー・ウッズに由来しているかと思いきや、「父が阪神ファンだから」とのこと。

そんな彼の見た目の特徴は、太ももがめちゃくちゃ太いこと。

「どうやったら、そんなにガッシリするの?」

華奢な武市が羨ましそうに質問する。

「父親に言われ、小学1年から走ったり、階段ダッシュを続けています」

「階段ダッシュは瞬発力、パワー、心肺能力すべてが鍛えられるからいいよね」

「最初は嫌でしたが、今は効果を感じています。身長の割に飛距離が出るのはそのおかげかなと」


実際、ラウンド練習に同行すると、彼の球筋はドローで、飛距離は強者揃いのゴルフ部員の中でも群を抜いていることがわかった。

「意識して振っているの?」

「以前は力まかせに振っていましたが、今はミート率を考え、体の軸を意識して振っています」

「足を使っている意識はある?」

「特別意識はしていませんが、どっかで使っているんでしょうね」

「そうだね、ボクが見る限り、目一杯使っている。本当の意味で“足を使ったスウィング”と言っていい。虎雅くんはちょっと狭めのスタンスから軸を意識し、頭が右にずれないようにバックスウィングするんだけど、トップが“でら”力強いよ。それはやっぱり、踏ん張る力がないとできない。切り返し以降も、腕は極力使わず体の回転で振っている。それで300ヤード近く飛ばせるのは、足を踏ん張り、地面反力をパワーに変換しているから。見えないところで、めちゃくちゃ仕事しているよ、足が!」と武市は解説した。

将来の夢はみんなから応援されるようなプロゴルファーになること。物おじしない明るいキャラクターで、そちらの素質も十分だ。

趣味は、なんと麻雀(もちろん家族や友人と純粋な娯楽として楽しんでいる)。

「ゴルフも麻雀も4人一組だし似てるよね」

「クラブと牌が14というのもそうだし、ベタピンとテンパイしたときのドキドキ感も似てます」

取材中、パー3のティーショットを旗竿に直撃してベタピンというミラクルを起こす! しかしバーディパットを外したときは

「四暗刻をシャンポン待ちでテンパイしたけどツモれず、対々和・三暗刻になった感じですかね」

と麻雀がわからない人にはまったく響かない表現をするユーモア溢れる虎雅くん。

「ゴルフもですが、実力は当然ながら運も必要なので(笑)」

とにもかくにもゴルフの実力は武市のお墨付き! ますますの活躍を期待したい。

週刊ゴルフダイジェスト2023年2月7日号より