【らくトレ】Vol.89 「前屈ツイスト」で上半身と下半身の捻転力を強化
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、上半身の回転力をアップするためのメニューを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Hiroaki Arihara MODEL/Nanoka Hagiwara
メニューNo.89
「前屈ツイスト」で柔軟性強化
ゴルフは上半身と下半身の捻転差でパワーを作り出し、そのパワーでボールを打つスポーツです。理屈ではわかっていても、普段あまり体を動かしていない人は、体を回そうと思ってもうまく回せません。そこで今回は上半身を回転させる筋肉に刺激を与えるエクササイズを紹介します。
上半身の回転には、お腹側を使う回転と背中側を使う回転の2種類があります。ゴルフは両方使えるのが理想です。エクササイズ1はお腹とわき腹に効きます。回す方向のひざを立てることによって骨盤が固定されますから、お腹の筋肉を働かせないと体が回らず、腹筋とわき腹にジワッと効きます。
一方、エクササイズ2は背中の筋肉に効きます。最初は腕を回転させますが、そのあと腕を上下に伸ばすと肩甲骨を寄せる筋肉に刺激が与えられます。両方行うことで上半身の回転力をバランスよく強化できますので、スウィング改善に絶大な効果を発揮します。
Exercise 1
片ひざ立ちで前屈ツイスト
片ひざ立ちの姿勢で手のひらを頭の後ろで組みます。そして上半身をねじってから体を前に倒します(前屈)。写真の方向にねじったときは、右のわき腹が縮み、左のわき腹が伸びればOK。左ひざは外側に流れないようにキープします。ねじり切ったポジションで3秒くらい静止します。左右で行います
Exercise 2
開脚姿勢で前屈ツイスト
両足を肩幅に開き、前屈した状態から上半身を回転(ツイスト)させます。最初は右腕が真下、左腕が真上で時計の6時を作り、2~3秒キープ。これを5回繰り返した後、今度は左右の腕を入れ替えます。6時まで回すのが難しければ、可能な範囲で最大限に回せばOKです
●ここに効く!
上半身を回転させる筋肉に効きます。回転にはお腹側を使う回転と背中側を使う回転の2種類があり、ゴルフは両方使えるのが理想です。エクササイズ1は前者、エクササイズ2は後者に刺激が与えられます
●どんな効果が?
上半身を回転させる筋肉を強化することでトップの位置が深くなり、フォローの回転もスムーズになってフィニッシュが決まります。スウィング軸も安定し、バランスがよくなります
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月7日号より