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【らくトレ】Vol.80「四股踏み」で股関節の柔軟性と体幹力をアップ

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、相撲でお馴染みの四股踏みを取り入れたメニューを紹介。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura MODEL/Mirai Takeuchi(GOLULU)

前回のメニューはこちら

メニューNo.80

「四股踏み」で体幹を強化


「四股踏み」は相撲稽古の定番として知られていますが、ゴルフのトレーニングでも大きな効果を発揮します。とくにアマチュアは股関節が硬いので、柔軟性を高めるのに最適なメニューといえます。相撲では股割りができるくらいまで股関節を柔らかくしますが、ゴルフではそこまでする必要はありません。ただ、股関節の硬さが原因で体がスムーズに回転しない人が多いので、柔軟性を高めることで“股関節が入る”状態を体感できると、スウィング改善の大きなヒントになるはずです。


メニュー自体は写真の見た目どおりなので、それほど難しくはありません。アドバイスとしては、片足を持ち上げた状態で2~5秒キープすると、バランス力アップに役立ちます。また、ひざから手を離すとバランス保持が難しくなりますので、安定感をさらに高めることもできます。

Exercise 1
「四股踏み」で股関節の柔軟性アップ

【Step 1】片足をゆっくり持ち上げる

四股踏みは股関節の可動域を広げながら、お尻などに刺激を与えられるストレッチ兼トレーニングになります。まずは両手をひざに当て片足をゆっくり持ち上げます。片足を上げた状態で2~5秒くらいキープするとバランス感覚を養うことができます

【Step 2】ひざの高さまで腰を深く落とす

持ち上げた片足を床に下ろすと同時に、腰をひざの高さまで深く落とします。ひざの角度が90度になるのが理想です。つま先を内側に向けると姿勢が前のめりになってバランスが崩れやすい。つま先を外側に向けると背筋が真っすぐに伸び、お尻に刺激が与えられやすくなります

Exercise 2
「イの字からの四股踏み」でバランス力も強化

エクササイズ1で手をひざから離すとバランスを取るのが難しくなります。それを応用したのがメニュー2です。片足を持ち上げる際にカタカナの「イ」の字になるように左手と右足を一直線に伸ばします。この姿勢を2~5秒キープしてから四股踏みに移行します

ここに効く!
最も効果を発揮するのは股関節の柔軟性アップです。また、動きのなかで片足を持ち上げてバランスを取りますのでお尻、腹筋、背筋など、体幹周りを強化することもできます

どのくらいやるの?
右足を持ち上げて四股を踏んだら、今度は左足を持ち上げて四股を踏む動きを左右交互に5回ずつ計10回が1セット。1日2セット行えれば理想的です

こんな人に!
前傾姿勢やバランスが崩れるのは、股関節が硬く安定した姿勢が維持できないケースが多いです。このメニューで柔軟性とバランス力がしっかり強化できます

どんな効果が?
股関節の柔軟性が高まると回転軸が安定します。回転軸が安定するとスウィングの再現性も必然的にアップします

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月5日号より