【らくトレ】Vol.67 捻転力アップ!「スライドディスク押し」で肩甲骨の可動域を広げる
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、オリジナルのフィットネス器具「SAITO-5」を使用した、肩甲骨のストレッチメニューを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura MODEL/Nanoka Hagiwara(GOLULU)
メニューNo.67
「スライドディスク」で肩甲骨の可動域を広げる
今回はスライドディスクを2枚使って肩甲骨の可動域を広げるメニューを2種類紹介します。いずれも片方の手でスライドディスクを動かし、もう1つのスライドディスクを押して遠ざけるエクササイズになりますが、エクササイズ1と2では動かす方向が変わります。方向が変わると刺激を与えられる角度が変わるので、可動域を広げる効果も高まります。
今回使うのは「スライドディスク」
フローリング、じゅうたん、どちらでもよく滑る
どちらのメニューも両ひざと股関節を90度に曲げて床に座った状態からスタート。この姿勢で行うことで、回転に対して骨盤がロックされるので、腕を伸ばした際の刺激が体にしっかり伝わります。左右5回ずつ行うのが1セットになりますが、1回目よりも2回目でさらに伸ばす意識で行います。1回につき5秒くらいかけて、息を吐きながらゆっくり伸ばし、5回目で最も遠くまで伸びるような力加減で行ってください。
Exercise 1
腕を最大限に伸ばしてスライドディスクを押す
Exercise 2
わき下から腕をクロスさせスライドディスクを押す
エクササイズ1と似た運動ですが、スライドディスクを押す方向が変わります。床についた手のわき下に腕を入れ、スライドディスクを押します。エクササイズ1は左腕を伸ばしていますが、エクササイズ2は右腕を伸ばしていますので、座った際の足の向きも逆になっています
【上級者向き】
クラブのグリップをディスクの上に置き左右にスライド
●ここに効く!
普段の生活では伸ばすことがない領域まで腕を伸ばすので、肩甲骨やわき腹に効果的な刺激が与えられます。伸ばす範囲を少しずつ広げることでさまざまな筋肉が連動する感覚も得られます
●どのくらいやるの?
エクササイズ1を左右5回ずつ行い、エクササイズ2も左右5回ずつ行うのが1セット。それを朝と晩に1セットずつ、1日2セット行うことができれば理想です
●こんな人に!
肩甲骨の動きが悪いと腕と上体が連動しないので体が回りづらく、手打ちになりやすいです。肩周りの可動域が広がることでスムーズな体の回転が身につきます
●どんな効果が?
肩甲骨の動きがよくなると回転力が格段にアップします。また、上半身の連動性が生まれることでスウィングも安定します
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より
今回使用したのはこれ!
斎藤トレーナーと開発した
自室フィットネスツール
SAITO-5
価格/5940円