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【腰痛対策】<後編>熱中症だけじゃない! 夏にも頻発する「ぎっくり腰」を防ぐため水分補給の大切さ

寒い時期に重い荷物を持ち上げて、「イテッ」となるのが“定番のぎっくり腰”だが、夏には夏の「ギクッ」や「イテッ」がある。前編に続いて、日ごろからできる対策について聞いた。

ILLUST/Koki Hashimoto

桃谷うすい整形外科(大阪市天王寺区)
院長・整形外科医 臼井俊方
重症外傷や慢性疾患(変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症、慢性腰痛症など)のほか、スポーツ整形、整形内科(骨粗鬆症、関節リウマチなど)といった幅広い整形外科疾患に対応

理学療法士 瀬尾真矢
スポーツ障害や一般整形のスポーツ・日常生活の復帰をサポート。得意分野は変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)、スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

>>前編はこちら

  • 寒い時期に重い荷物を持ち上げて、「イテッ」となるのが“定番のぎっくり腰”だが、夏には夏の「ギクッ」や「イテッ」がある。原因は意外なことだという。 ILLUST/Koki Hashimoto 臼井俊方氏 桃谷うすい整形外科(大阪市天王寺区)院長・整形外科医。重症外傷や慢性疾患(変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症、慢性腰痛症など)のほか、スポーツ整形、整形内科(骨粗鬆症、関節……

水分補給でぎっくり腰、熱中症対策を

では、「夏のぎっくり腰対策」としてできることをまとめていこう。

まずは①小まめな水分補給。のどが渇いたと感じる前に、意識的に水分を取る習慣をつける。「一度にがぶ飲みするのではなく、コップ1杯程度の量を、1〜2時間おきに小まめに飲むのが効果的です。スポーツドリンクなどで、汗で失われたミネラルも補給しましょう」(瀬尾氏)

次に②体を冷やさない工夫。冷房の効いた室内では、カーディガンを羽織る、腹巻きやブランケットを使うなどして、腰回りを冷やさないようにしよう。入浴はシャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、全身の血行が促進され、筋肉の緊張が和らぐ効果も。

また、③無理のない範囲でのストレッチもおすすめ。長時間同じ姿勢でいた後などは、ゆっくりと腰を伸ばすストレッチが有効。「椅子に座った姿勢で、ゆっくりと背中を丸めるストレッチは、腰への負担が少なくおすすめです」(瀬尾氏)。日常から少しでもよいのでストレッチを実施していくことで、筋肉の緊張を緩和させることが期待できるという。以下のイラストを見ながらぜひ実践してみよう。


背中を伸ばす簡単ストレッチ

椅子に座った状態でおへそを見るように背中を丸めていく。その際、背中が伸びて気持ちいいところまで丸めることを意識。丸めるときに股関節だけで曲げず、背中から丸めるようにしよう。仕事の合間など隙間時間に数秒するだけでOK。背中がスッキリすること請け合い

ただし、激しい痛みで動けない、痛みが数日経っても改善しない場合は、自己判断せず、専門医の診察を受けることが大切だ。単なる腰痛と自己判断していたら、ほかの大きな疾患が隠れているケースもある。例えば、「足にしびれやまひがある、力が入らない」「排尿・排便の異常(尿が出にくい、便秘など)がある」「安静にしていても痛みが全く軽くならない」など。これらの症状があればすぐに病院へ。

最後に、自らもゴルファーだという臼井院長からの指摘。

「ラウンドには長時間の運転がつきものです。冷房をガンガンに効かせた車内で同じ姿勢で1時間以上も運転すれば、腰回りはカチコチです。それだけでもぎっくり腰のリスクは高まるのに、暑いからとまったくウォームアップなしで回旋や腰を反ったりねじったりする動きをするのは危険。簡単なストレッチや素振りはしてください。そして、夏のぎっくり腰対策にもなる、水分補給ももちろんお忘れなく」とのこと。

夏のぎっくり腰対策は熱中症対策にもなる。気を付けながら夏のラウンドを楽しもう。

のどが渇いてから飲む、では遅い。ゴルフの際は「1ホールごと」などタイミングを決めてスポーツドリンクなどの摂取を


毎日の入浴をシャワーだけで済ませず、湯船に浸かることで全身の血行がアップ。中長期的なぎっくり腰対策になる

週刊ゴルフダイジェスト2026年8月18・25日合併号より