【ゴルヨガ】Vol.14「クロコダイルポーズ」からの上半身ツイストで捻転力アップ!
トレーナーの斎藤大介氏がゴルフの上達に役立つヨガのポーズを紹介する「ゴルヨガ」。今回は、股関節の柔軟性がアップし、深い捻転が作れるようになるポーズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
メニューNo.14
クロコダイルポーズからの
上半身ツイスト
今回はワニが歩くときのようなポーズで上半身を左右にツイストするヨガを紹介します。スウィングは下半身を止めて上半身を回す動きが重要です。プロと上級者は例外なく、その動きができています。ですが、多くのアマチュアは、上半身を回したい思いが強すぎて下半身まで動いてしまいます。
そのエラーを修正するには、下半身を固定した状態で上半身を回す動きを身につける必要があります。
Pose 1
「クロコダイルポーズ」から前足側の手を上げる
足を前後に広げ、両手をマットに付いた姿勢(クロコダイルポーズ)でスタート。前足側の手をゆっくり真上に伸ばし、1呼吸(2~3秒)キープしたらゆっくり下げて元の姿勢に戻ります。それを10回繰り返します。その後、足の前後を入れ替え、同じく前足側の手を10回上げ下げします。(1呼吸×左右10回ずつ)
ひじをマットに付けると難易度アップ
マットに付いている手をひじまで下げると、体とマットの距離が近くなるので難易度がアップします。かなり難しくなるので体が柔らかい人が負荷をさらに増やしたいとき向けのメニューです。
Pose 2
「クロコダイルポーズ」から前足と逆側の手を上げる
ポーズ1と同じ姿勢でスタート。今度は前足と逆側の手をゆっくり真上に伸ばします。こちらは難易度が格段にアップしますから、真上まで伸びる人はほとんどいません。手の角度は斜め上で構いませんので1呼吸キープしたら元の姿勢に戻ります。同じく左右10回ずつ上げ下げします。(1呼吸×左右10回ずつ)
足を入れ替え同じように行う
ポーズ1もポーズ2も右足を前に出して10回行ったら、次は左足を前に出して10回行います。ポーズ1で左右10回、ポーズ2で左右10回、合計40回、両手を上げ下げすることになります。
●どんな効果が?
上半身を左右にツイストすることによって肩甲骨周り、背中、お腹の筋肉を引き締めることができます。一方、股関節周り、胸郭、太ももの裏側、お尻の筋肉はしっかり伸びます
●スウィングのココが改善!
下半身を固定した状態で上半身をツイストする動きを繰り返しますから、テークバック時の上半身の捻転が深くなります。股関節の柔軟性がアップし、スウィング全体の動きが滑らかになります
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2024年8月6日号より