【らくトレ】Vol.186 両手を上げて屈伸するだけ! 背筋の伸びた美しいアドレスが手に入る
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、背中に張りのあるきれいな前傾姿勢を取れるようになるエクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
メニューNo.186
「両手を上げて屈伸」で
きれいな前傾姿勢を手に入れる
屈伸は本来、下半身を曲げ伸ばしするエクササイズですが、両手を上げて行うことで背中やお尻に効果的な刺激を与えることができます。アマチュアは、背中に張りのある前傾姿勢を作ることができない人が多いです。それを改善するための両手上げ屈伸を2種類紹介します。
エクササイズ1は両手を頭の後ろに当てて屈伸します。写真では両ひざを閉じて屈伸をしていますが、難しいと感じる場合は、両足・両ひざを少し開けても構いません。そのほうが難度は下がります。
エクササイズ2は両手を頭上で合わせたまま屈伸します。こちらも両ひざを閉じると難度がかなり高いので、両足・両ひざを少し開けてもOKです。大切なのは、ひざを深く曲げることより背筋を伸ばして胸を張ることです。1と2を上下に10回ずつ、合計20回繰り返すと猫背解消に効果的です。背中に張りのあるバランスのよいアドレスが作れるようになります。
Exercise 1
両手を頭の後ろで組んだまま屈伸
直立して両手を頭の後ろに当てた姿勢でスタート。そこから背筋を伸ばしたままひざをゆっくり曲げていきます。ひざを曲げる角度は柔軟性によって大きく変わります。ひざを深く曲げるよりも背筋を伸ばすことを優先し、曲げ伸ばしを10回繰り返します。(10回×1セット)
Exercise 2
両手を真上に伸ばしたまま屈伸
直立して両手の手のひらを頭上で合わせた姿勢でスタート。そこから背筋を伸ばしたままひざをゆっくり曲げていきます。両ひじを伸ばすぶん難度が上がりますが、ひじを伸ばしたまま背筋を伸ばすことが大事です。こちらも曲げ伸ばしを10回繰り返します。(10回×1セット)
●ここに効く!
肩甲骨を背中の中心に向かって寄せ、背中の上のほうに刺激を入れるエクササイズになります。屈伸はひざを曲げて腰をかがめるのでお尻と太ももにも適度な刺激が与えられます
●どんな効果が?
背筋が伸びて猫背が解消されるのでアドレスの姿勢が格段によくなります。さらにスウィングの安定感が向上することで、インパクトの再現性が高まり、ミスショットが減り、ミート率がアップします
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2023年11月28日号より