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【らくトレ】Vol.171 上半身が大きく回るようになる! 地面のボールめがけて「エアパンチ」

トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、上半身の回転力を高めて強い捻転を得るためのエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Rinako Kurokawa(ゴルル)

前回のメニューはこちら


メニューNo.171

ボールに向かってエアパンチ


上半身を回す力はスウィングに不可欠ですが、歳を取るにつれて体は硬くなり、捻転力が衰えていきます。そこで今回は上半身を大きく回す力と素早く回す力を同時に鍛えるエクササイズを紹介します。

エクササイズ1は床に置いたボールめがけて握りこぶしを振り下ろす「エアパンチ」です。誌面ではトレーニング用のボールを置いていますが、ゴルフボールやヘッドカバーなど、目印になる物であれば何でも構いません。目印を置く理由は肩を回すためです。目印がないと右手でパンチするときに右足の前をめがけてパンチする人がいます。それだと肩が回らず、手だけの動きになります。ボールめがけてパンチすることで肩がしっかり回ります。

エクササイズ2はボールめがけてひじを振り下ろします。そうすると回転角度が増えるので、上半身をより大きく回すことができます。いずれも左右5回ずつ、合計10回繰り返してください。


Exercise 1
ボールめがけて左右交互にパンチ

ドライバーショットと同じ位置にボールを置き、前傾姿勢を作った状態でスタート。こぶしを握り、ボールめがけて左右交互にパンチします。右をパンチしたときは左を後ろにしっかり引くことで上半身を大きく回します。左右5回ずつ合計10回繰り返します。(10回×2~3セット)

Exercise 2
ボールめがけてひじパンチ

エクササイズ1と同じ姿勢でスタート。今度は握りこぶしではなく、ひじをボールめがけて振り下ろします。そうすると肩が自然と回るので体の回転を重視するエクササイズになります。上半身が硬い人は、骨盤も一緒に回るかもしれませんが、多少であればOKです。(10回×2~3セット)

ここに効く!
上半身の回転力を高めるエクササイズです。肩、胸、お腹の力を使って上半身をしっかり回す力が身につきます。前傾姿勢を維持するのでお尻にも適度な刺激が入ります

どんな効果が?
前傾姿勢をキープしたまま上半身をしっかり回すことができますから、スウィング軸が安定します。インパクトの再現性が高まり、ショットの正確性がアップします

斎藤大介

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月8日号より